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北米仕様のトヨタGRスープラが340馬力から387馬力へパワーアップ!ボディ補強、足回りも再調整されて戦闘力が向上。気になる日本仕様は?

2020/02/14

| 真っ先にスープラを購入した人はちょっと可哀想だ・・・|

トヨタが北米市場におけるスープラのラインアップそして仕様に変更を加え、「6気筒ターボの出力アップ」「限定モデルの追加「4気筒モデルの設定」を発表(2020年モデル扱い、アメリカ国内では2021年モデルという表記)。
その中でもやはりインパクトが大きいのは出力向上で、これまでの335HP(340馬力)から382HP(387馬力)へとパワーアップ。
ちなみにこの387馬力というのは(北米仕様の)BMW Z4 M40iと同じ出力であり、今回スープラはこれに合わせてきた、ということに。

なお、BMW Z4 M40iについては、北米のみが382馬力、日本や欧州は340馬力というスペック(排ガス規制の関係で)を持っていて、しかし同じエンジンを積むGRスープラは世界共通で340馬力(市場によって出力を分けていない)。

おそらく日本仕様の出力向上はなさそうだ

そこで気になるのは「日本のスープラはどうなるのか」ということですが、BMW Z4 M40iの(日本仕様の)出力が340馬力であることを考えるに、そして日本は欧州に準拠した規制を導入していることを考慮すると、やはり国内仕様のスープラは340馬力にとどまるのかも。

なお、北米仕様の2020年モデルGRスープラについて、トランスミッションに変更はなく8速ATのまま、しかし出力向上によって0-100km/h加速はこれまでの4.1秒から3.9秒へと向上しています。

toyota-gr-supra (2)

パワーアップに関してはECUの変更ではなく物理的な変更が加えられ、エキゾーストマニホールドの変更(ポートが2つから6つへ)、そしてピストンの形状変更によって圧縮比は11:1から10.2:1へ。

そのほか、パワーステアリング、アダプティブサスペンション、スタビリティコントロール、アクティブディファレンシャルの(出力向上に伴う)再調整がなされており、ボディ剛性向上を目的にストラットタワーバーが追加(おそらくZ4に採用されている、ラジエターサポートからストラットに伸びているパーツだと思われる)。

そのほか内装では8.8インチサイズのインフォテイメントシステムが標準となり、これまでの6.5インチディスプレイは姿を消すこととなっています。

toyota-gr-supra (3)

そのほかオプションについても変更があり、ダイナミッククルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート、パーキングセンサー、エマージェンシーブレーキ、12スピーカー、アップルカープレイ(ワイヤレス)を含む「セーフティ&テクノロジーパッケージ」が新規設定。

北米におけるGRスープラの発表は2019年1月ですが、今回は「1年で」大幅アップデートを施してきたということになり、実際にGRスープラ開発主任、多田哲哉氏は「パワーアップ」も視野に入れているというコメントを発しているものの、まさかこんなに早く「(マイナーチェンジと呼べるほどの)大幅アップデートが行われるとは」という印象です。

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ちなみに、GRスープラとBMW Z4だと「BMW Z4のほうが先」に発表されていますが、後に発表されたGRスープラのほうが0-100km/hタイムが速かったためにBMWはZ4のタイムを即座に「上方修正」したことも。

つまりBMWは相当にGRスープラを意識しているということになりますが、そういった状況において今回の「パワーアップ」を許したのはかなりな謎。
もしかすると新型Z4の売れ行きが芳しくなく、「スープラの販売を伸ばせば、エンジン供給などから得られる収入が増加する」と考えてスープラのパフォーマンス向上を許可したのかもしれない、と考えたりします。

VIA:TOYOTA

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