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あのエリック・ビューエルの新会社「フューエル」から電動バイク、フロー(Fllow)が発表!現在クラウドファンディグにて予約受付中

投稿日:2022/12/01 更新日:

あのエリック・ビューエルの新会社「フューエル」から電動バイク、フロー(Fllow)が発表!現在クラウドファンディグにて予約受付中

| エリック・ビューエルほど数奇な運命を歩んだバイク人はほかにいないだろう |

「ビューエル」から「フューエル」になってもその設計思想は健在

さて、エリック・ビューエルがデザインしたエレクトリック・バイク、「フューエル・フロー(Fuell Fllow)」が大々的に予約を開始。

もとはというと2019年4月に予約を開始し、数百件の受注を集めたものの、その直後に起きたコロナウイルスのパンデミックによってサプライチェーン、そしてサプライヤーが混乱をきたしたために開発の延期やプロジェクトの遅延が発生することに。

これはスタートアップにとっては致命的とも言える状況で、予約の多くが取り消されることとなったそうですが、今回なんとか持ち直し、クラウドファンディングにて「仕切り直した」というのが簡単な流れです。

エリック・ビューエルとはなんぞや

そこでちょっとエリック・ビューエルについて触れてみたいと思いますが、同氏はもともとハーレー・ダビッドソンのエンジニアであり、1986年に同社を辞して自分の会社「ビューエルモーターサイクルカンパニー」を設立します。

ただしハーレー・ダビッドソンとは良好な関係を構築しており、エンジンの供給を(ハーレーから)受けつつも高性能なスポーツバイクを製造することに情熱を傾け、消費者そしてハーレー・ダビッドソンからも高く評価されることで1998年にはハーレー・ダビッドソンによる買収を受けて「社内ブランド」化(メルセデス・ベンツがAMGを買収して自社ブランド化したようなイメージ。成り立ちは違うけれど)。

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ハーレーが(ビューエルを)買収したのは、自社のラインアップと競合しない客層を獲得できるという思惑があったからだ考えられますが(ビューエルは見ての通り、ハーレーとは全く違う形状のバイクを製造していた)、エリック・ビューエルはハーレー・ダビッドソンの資産や資金を活用し、以前にもまして精力的に活動するようになり、これによってハーレー・ダビッドソンのラインアップもその恩恵を受ける形で優れた製品へと成長しています。

なお、エリック・ビューエルが優れていたのは「車体の設計」において顕著であり、たとえばフレームの内側の空洞を利用してそこを燃料タンクにしたり(フューエル・イン・フレーム)、サスペンションのスイングアーム内にオイルタンクを内蔵したりといった「省スペース化」、そしてそれによる重心の最適化であり、クルマで言えばコーリン・チャップマン(ロータス)のような画期的なアイデアを多数導入。

「機能的なものは美しい」という信念を持っていて、バイクを構成するコンポーネント、パーツを一旦分解し、既存の価値観にとらわれず、機能最優先にて再構築したところにその真価があったと認識しています。

ただ、品質という面ではちょっと難があったようで、かつてライトニングX-1を試乗したときにはその振動の大きさには驚かされ(衝撃を吸収するラバーマウントが用いられているが)、かつフレームからガソリンが漏れて左足がガソリンまみれになり、「今引火したら確実にヤバい・・・」と青くなったことも。

そういった理由があったのかなかったのかはわかりませんが、ハーレー・ダビッドソンは2009年にビューエルブランドをいったん閉じることになり、しかしエリック・ビューエルは自身の夢を捨てきれずにエリック・ビューエル・レーシング(EBR)を設立するも2015年には倒産の憂き目にあっています。

そしてその後2019年にエリック・ビューエルが設立したのが上述の「FUELL」だったわけですが(おそらくハーレー・ダビッドソンがBUELLの商標を所有しているものと思われるので、エリック・ビューエルは”ビューエル”を使えない)、その最初のプロジェクトもコロナウイルスによって頓挫してしまうという、なんとも浮き沈みの激しい人生を送っている人でもありますね。

フューエル・フローはこんなバイク

そして紆余曲折を経て「再発売」されたのがこのフューエル・フローですが、そのスタイリングは(電動バイクながらも)ガソリン時代のビューエルとよく似ており、車体中央にマスが集中したデザイン。

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フューエルはこのバイクを「アーバン Eコミューター」と呼んでおり、10kWhのバッテリーパックを搭載し、最高出力は47ps(35kW)というスペックを持っています。

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1回の満充電で150マイル以上(240キロ以上)の距離を走行することを目標値としており、0%近くからフル充電にかかる時間は30分だとされ、「1日15マイルの通勤」に使用するのであれば、週に1度充電すれば事足りるということになりますね。

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車体の駆動はリアに搭載されたインホイールモーター(シングル)で行い、0-60mph(0-96km/h)加速はわずか3.5秒。

一般にエレクトリックバイクでは(バッテリーが消耗するので)苦手とされる高速巡航も可能となっており、最高速度はは時速85マイル(140km)に設定されています。

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価格は11,995ドルに設定され、クラウドファンディングでは3,000人の予約が必達条件となっていますが、これに申し込み、生産が実現すれば、予約者は専用デザインを持つカーボン製ヘルメットの付与、2,000ドルの割引、(クラウドファンディング後に行われる一般生産に比較して)早期生産枠の確保といった特典が与えられる、とのこと。

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カラーバリエーションは、レッド、ブルー、シルバー、ブラックの4色が揃います。

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参照:Fuell Fllow

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