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| おそらくは中国の技術の粋を集められたクルマ |
メルセデス・ベンツが(ロサンゼルスをその場に選ばず)マイバッハGLS 600 4MATICを発表した広州モーターショー。
つまりそれだけメルセデス・ベンツにとっても重要なのが中国市場ということになり、実際に現行メルセデス・ベンツSクラス(W222)生産のうち1/3は中国にて販売されている、といいます。
ですが、そんな中国にも「超高級車」があるわけですね。
それが今回紹介する「紅旗(ホンチー)」ですが、そのフラッグシップモデル「L5」の価格はなんと8800万円。
関税その他が加算されたロールスロイス・ファントムの(中国)現地価格と同じくらいだと思われ、どうやらこれは中国の官僚(共産党幹部)ほか、上級公務員ご用達ブランド(外国メーカーのクルマには立場上乗れないのかも)。※以前はもっと高級なL9も存在したが、現在はラインアップからドロップ
なお、紅旗は、ロールスロイスの「顔」をつくり、成長の原動力となったデザイナー、ジャイルズ・テイラー氏を獲得済み。
つまり「目指すはロールスロイス」というレベルのブランド、ということになりますね。※ただしこのL5発売時にはまだ移籍していない
その紅旗L5ですが、全長5,555ミリ、全幅2,018ミリ、全高1,578ミリという、メルセデス・マイバッハSクラスを超え、まさにロールスロイス・ファントム並みのボディサイズ。
ホイールベースはなんと3,435ミリという長さです(車体重量は3,150kg)。
ここでその細部を見てみましょう。
中国でもっとも高級なクルマ、紅旗L5はこんなクルマ
紅旗L5はこんな感じで、見た目レトロなデザインを持っています。
ただ、これは紅旗のデザインレベルが1970年代でストップしているわけではなく、あえてそうしている可能性が大。
トヨタ・センチュリーと近い考え方を持ち、同様のポジションにあるとも言えそうです。
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なお、同じ紅旗が販売している「H5」は今っぽいデザインを持っており、紅旗は「やれば(今風のデザインが)できる」ようですね。
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ちなみに紅旗のデザイン的特徴は、ボンネット中央にある赤いアクセント(もちろん中国、そして赤い旗をイメージしていると思われる)。
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そしてこれは、ぼくにヨンドゥ(ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー)を思い起こさせます。
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トランクのセンターには大きく感じで「紅旗」、右側には「中国一汽」のエンブレム。
ちなみに紅旗は中国第一汽車(FAW)のブランドの一つで、FAWはフォルクスワーゲン、トヨタ、ダイハツ、マツダ、アウディと合弁企業を展開する、中国最大クラスの自動車メーカーです。
テールランプはLEDではなくフィラメント球のように見え、ただし登場が2014年ということを考えると「ちょっと意外」なところですね(その頃だとLEDテールランプは十分に普及している)。
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サイドには赤い旗。
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ヘッドライトはおそらくLED(もしくはキセノン)。
それにしてもレトロなデザインですね。
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シルエットはトラディショナルな「高級セダン」。
後部座席に乗ることを考え、リアウインドウはかなり「立った」形状です。
![hongqi_l5_4](https://live.staticflickr.com/65535/49166894973_be53d54a2a_c.jpg)
エンジンは6リッターV12。
出力は407PS、トランスミッションは6速AT。
駆動方式は4WD、最高速は210km/hというスペックです。
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紅旗L5のインテリアはこうなっている
そしてこちらは紅旗L5のインテリア。
豪勢にウッドとレザーを使用し、メーターはセンター(フル液晶)、そしてセンターコンソールにはタッチパネル。
スイッチ類が少ないことを考えると、車両設定のほとんどはタッチ式パネルで行うようですね。
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ステアリングホイールもかなり「中国な」印象。
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リアシートの間にもタッチ式パネル。
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一方でキーは「ちょっと前」な感じです。
![hongqi (5)](https://live.staticflickr.com/65535/49166894723_a8ee66d86e_c.jpg)
紅旗は中国の要人が乗るクルマということで、その快適性や安全性、信頼性についても非常に高いレベルにあると思われますが、これでもし要人乗車中に不具合でも発生しようものならば、開発担当者の首が(文字通り)飛ぶことになるのかもしれません。
VIA:FAW