![ジェネシスが「X グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ コンセプト」を発表。「V」「2ライン」「楕円」といった要素を用いて韓国文化を表現](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2023/12/Genesis-Vision-Grantourisomo.jpg)
| 現在の自動車業界において、ジェネシスは最高レベルのデザイン能力を持っているとボクは考えている |
やはり有能なデザイナーを世界中から引き抜いてきた結果であろう
さて、韓国ヒョンデの高級ブランド、ジェネシスがスペインのバルセロナで開催されたグランツーリスモ ワールドシリーズ ワールドファイナルにおいて、「X グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ コンセプト」を発表。
このX グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ コンセプトはポリフォニー・デジタルの提供するビジョン グランツーリスモ シリーズの一部として作成されたもので、2024年1月からゲーム内で使用できるようになる、とのこと。
![654770](https://live.staticflickr.com/65535/53371833234_89f9b4dd44_c.jpg)
ジェネシス X グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ コンセプトはこんなクルマ
X グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ(VGT)コンセプトにつき、ジェネシスの特徴であるアスレティック エレガンス デザイン哲学を最も感情的に表現したものだと紹介されており、”ビジョン グランツーリスモ シリーズに対するジェネシスの情熱と意図を示すデザイン スタディから生まれた”のだそう。
![654768](https://live.staticflickr.com/65535/53371703233_410fa5a544_c.jpg)
ホイールを中心とした力強い、しかしエレガントなデザインを持ち、ジェネシスのモデルラインナップに共通する「仮想放物線張力理論」を中心に構築された”アンチウェッジシェイプ”、そしてキャビンを後方に移動させフロントを長く取るというプロポーションを持っていますが、「V」「2ライン」といったジェネシス特有のディティールも持っており、さらにリアエンドを「面」で見せるというジェネシスらしさも。
![654775](https://live.staticflickr.com/65535/53370608987_43121cf5fb_c.jpg)
さらにパッケージングとしてはダッシュ・トゥ・アクスル比を最大化すると同時に、パワートレインとドライバーズシートを車体中央に置いて重心を最適化するといった試みも見られますが、他の多くのVGTとは異なって「リアミッド」にパワートレーンを搭載するのではなく、フロントにとどめることで優雅なクーペスタイルを実現しているようですね。
![654772](https://live.staticflickr.com/65535/53372025320_e0c8d1afb8_c.jpg)
搭載されるパワートレーンは「ラムダ11」V6エンジンとエレクトリックモーターとのハイブリッドとなり、エレクトリックシステムは「ジェネシス E-SC テクノロジー」によって制御され、システム合計で1071馬力を発生することとなりますが、V6エンジン単体では10,000 RPMの時点で最高出力870馬力を発生させるという設定です(エレクトリックモーターの最高出力は201馬力)。
![654773](https://live.staticflickr.com/65535/53371888654_d99b9cf56f_c.jpg)
ジェネシスのシニアチーフデザイナー、ジョン・クルステスキー氏によれば「私たちの目標は、モータースポーツの本質に根ざした時代を超越したデザインを作成することでした。当社には、自動車とレースの愛好家である信じられないほど多様な、そして世界的なデザインチームが存在します。 デザイナーたちは今回、ジェネシスのデザイン要素と技術的なパフォーマンス特性を備えたレースカーを作成する機会を存分に楽しみ、それは私たちの他のプログラムへのインスピレーションの触媒となっています」。
ジェネシス X グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ コンセプトはこんなディティールを持っている
X グラン ベルリネッタ VGT コンセプトではクレストグリルが抽象化され、クアッド ライトとリンクさせるというジェネシスの新しいフロントフェイシアを備えており、これによってジェネシス特有の「2ライン」との連携が強まり、さらにこれらが強調されることに。
![654771](https://live.staticflickr.com/65535/53371517511_957163bb6b_c.jpg)
なお、車体全域にわたって「フローティング」構造が目立ちますが、この2ラインはそれらフロートしたパーツの内側もしくは外側を走っていて、これらによってクルマというよりはアート作品のような雰囲気すらも感じさせられます。
![654769](https://live.staticflickr.com/65535/53370608917_1c3d18ea68_c.jpg)
そしてこの「楕円」もまたジェネシスにとっては重要なデザイン的要素であり、リアエンドはX グラン ベルリネッタ VGT コンセプトのハイライトだと言って良いかもしれませんね。
![654779](https://live.staticflickr.com/65535/53371517541_938e9a4bf0_c.jpg)
ちなみにこのボディカラー「マグマ」はX グラン ベルリネッタ VGT コンセプトのエネルギッシュな性格を表すとともにジェネシスブランドのルーツである韓国精神にインスピレーションを得ているとされ、韓国の火山と韓国文化の感情、情熱、活気を表している、とのこと。
![654774](https://live.staticflickr.com/65535/53371833304_1400f8aac1_c.jpg)
当然ながらエアロダイナミクスにおいてもぞんぶんに注意が払われ、空力補助機能を統合すること、内部の流れと層流を調整することによってCd値0.34を実現しています(意外と高くない数字ではある)。
![654776](https://live.staticflickr.com/65535/53370608992_4fae6b08a5_c.jpg)
ジェネシス X グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ コンセプトはこんなインテリアを持っている
X グラン ベルリネッタ VGT コンセプトのインテリアは、「サーキットでの集中力を最大限に高めるため」重要な機能が優先されており、 デジタル パノラマ インターフェイス、サラウンドデジタルモニタリングシステムなる機能を導入することでワイドな視界を提供しすることに(詳細については現時点で明かされていない)。
![654784](https://live.staticflickr.com/65535/53371833224_06b53ab8ba_c.jpg)
さらにはステアバイワイヤやグリップコマンドによる「正確かつ決定的な操縦」が可能になったということもアナウンスされています。
![6541784](https://live.staticflickr.com/65535/53372045420_7939baec7e_c.jpg)
その一方では高級感も追求され、ドライバーが触れる部分には「ソフトタッチポイント」が戦略的に組み込まれ、キルティング加工などがいくつかの部位に見られるようですね。
![654782](https://live.staticflickr.com/65535/53370685872_c2b42dd841_c.jpg)
ジェネシス X グラン ベルリネッタ ビジョン グランツーリスモ コンセプトのプロモーション動画はこちら
参照:GENESIS