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テスラ・サイバートラックのレビュー動画続々登場。口を揃えて「加速、剛性」を評価するも、内装や細かい装備については不満も少なくないようだ

2023/12/03

テスラ・サイバートラックのレビュー動画続々登場。口を揃えて「加速、剛性」を評価するも、内装や細かい装備については不満も少なくないようだ

| このクルマを運転できると思うと確実にテンションが上がってしまいそう |

まだまだサイバートラックが「一般に」納車されるまでには時間がかかるのかも

テスラ・サイバートラックは「10台のみ」がひとまず関係者へと納車されていますが、それに加えて(少数の)主要カーメディアからは試乗レビュー動画が公開されることに。

なお、面白いのは試乗した人々が(最新モデルの試乗には慣れているはずなのに)一様に興奮していることで、たしかにこのクルマを運転できるとなれば誰でもハイになるかもしれませんね。

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2.6秒で時速90マイル(145キロ)に到達した例も

現在試乗レビューを公開しているのはヘミングのジェイソン・カミサ、トップ・ギアのジャック・リックス、テクノロジー系ユーチューバーのマーケス・ブラウンリーですが、彼らが同じように驚いているのはそのスピード。

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とくにジェイソン・カミサはソノマ・レースウェイにて時速145キロまでをわずか2.6秒で到達しており、これは公式スペックである「時速96キロまでを2.6秒」を大きく短縮する数字です。

なお、このタイムはバッテリーの充電状態が50パーセント未満の状態で、かつ(ハイグリップタイヤではなく)オールテレーンタイヤを装着して出したタイムなので、大きな意味を持つものと考えられます(やはり800Vアーキテクチャの恩恵だといえそう)。

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さらには3人ともが口を揃えてコメントしているのが「ステンレススティール製ボディとアダプティブサスペンションとのコンビネーションによる極めて高い剛性感」。

サイバートラックの車体は「マクラーレンP1のカーボンモノセルよりも強固である」とアナウンスされていますが、その言葉に偽りはないののかもしれません。

とくにジャック・リックスは「サイバートラックはこれまで運転したどのトラックよりも剛性感が高く感触も良く、楽しいとさえコメントしています(その一方で、コーナーを曲がるときの感覚はスポーツカー的ではないと言及している)。

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このボディ剛性についてはどうやら秘密があり、テスラのエンジニアリング担当副社長であるラース・モラヴィ氏いわく「エンジニアリングにおける秘訣は、そこにある強みをどのようにして車両のニーズに組み込むかということであり、ベルトラインの上、サイドウィンドウの後ろに追加したセイルパネルは、車両のねじり剛性を25%高値ます」。※ステンレス製のボディパネルに応力がかかるわけではないものと思われ、しかし車体剛性を高めなければ容易にパネル間のギャップがバラバラになってしまうため、車体剛性の向上は必須条件であったのかも

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その結果、必要な内部構造が少なくなるため、軽くて丈夫なトラックが完成するわけですが、サイバートラックは通常のクルマの2倍以上の厚みを持つボディパネルを持っており、しかし車体重量がそこまで重くないのは「ここに」秘密があるのかも。

ただしこのステンレス・スティールは(既報の通り)エンジニアリング チームにとっては頭の痛い問題にもつながっており、テスラがHFS (ハード・ファッキン・スティールの略) と呼ぶ新しい成分を持つ合金を作成する必要があっただけでなく、それをプレスする方法までも学ぶ必要があったわけですね。

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ただしサイバートラックは「いいことづくめ」ではない

ただし今回のレビュー動画では必ずしもサイバートラックの美点のみではなく「ちょっと気になるところ」にも言及されており、たとえばドアの開閉。

サイバートラックにはドアノブはなく、ドアを外から開けるにはピラー上にあるボタンを押して行いますが、そこからドアを開く際、多くの人が「ドアパネルに触れるだろう」と述べ、つまりこれはステンレススチールのボディパネルに指紋が残ってしまうことを意味します。

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そのほか、インテリアの品質についても不満を述べる例もあり、しかしおそらく最大の問題はそのステアリングシステム。

サイバートラックはステアバイワイヤを採用しており、さらにはプログレッシブステアリングシステムを導入していますが、これは高速域ではうまく機能するというのが全員一致の見解ではあるものの、低速域での操作に難があると指摘されていて(タイヤがどのくらい切れているかという感覚をつかみにくいようだ)、ほかのEVでも避難されているように「強大な低速トルクを持つクルマにおいて反応が少しでも遅れると」事故につながる可能性が高く、ここはフィーリングというよりも「安全性」という観点から改良が望まれる部分なのかもしれません。

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そのほか、ルームミラーが無いので「カメラが捉えた映像が表示されるセンターのインフォテイメントシステムを見ながらバックする」のに慣れが必要であること、サイバートラックのボディ形状に起因して「トノカバーを閉じていないとエアロダイナミクス上の効率が損なわれ、航続距離が約10%短くなること」といった不満についても触れられています(一方で、市販バージョンのサイバートラックはコンセプト段階のサイバートラックに比較してCd値が25%改善されて0.355をマークしている)。

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なお、サイバートラックは現時点で10台がテスラの社員に納車されたのみですが、これはおそらく色々と出てくるであろう問題を(内輪で)処理し改善に役立てるためだと思われ、生産が進むにつれ上述のような問題はどんどん解決されてゆくのかもしれません。

ただしその生産については「他のモデルよりも著しくスローである」とされるため、生産側に課題を抱えていることも間違いはなく、今後ゆっくりと、しかし着実に前に向けて進むことになるものと思われます。

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テスラ・サイバートラックのレビュー動画はこちら

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