
Image:KIA
| 正直、このクルマが韓国車でなければ「現実的に購入を考える」だろう |
実際のところ、北米においてキアは「非常に好調」である
さて、ヒョンデ傘下にある韓国キアより新型電気自動車、「EV4」がプレ公開。
自動車メーカーによって新型車発表の手法は様々ですが、ヒョンデ / キアの場合、情報をフルにリリースせず、「限られた画像と内容」にて新型車を発表し、その後に「フル」に情報を公開するというスタイルを取ることが多いように思われ、そのため今回も「限定された内容」のみの提供となっています。
新型キアEVはこんなクルマ
現在キアは非常にアグレッシブなデザインを採用しており、そしてこのデザインは実際に街なかで見ると大きな排他性を持つようにも感じられ、そのためか(キアが販売されている地域においては)非常に高い人気を誇り、ときには兄弟車のヒョンデを凌駕するほどの勢いを持つもよう。
そしてキアは今回のEV4をもってEV5、EV6、EV9に続くバッテリー電気自動車(BEV)ラインナップを強化することとなりますが、キアの掲げる「Opposites United(相反するものの融合)」デザイン哲学を体現しており、シャープなラインと大胆なディテール、未来的なデザインがその最大の特徴かと捉えています。
Image:KIA
ちなみにヒョンデ、そしてキアは欧米の著名デザイナーを獲得しデザインを強化することで知られていて、これまでには初代アウディTTのデザイナーであるのペーター・シュライヤーをヘッドハントした後に副社長に据え、現在デザイン現場で指揮を執るのはBMWやインフィニティで活躍したカリム・ハビブ。
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「キア EV4は、モビリティの再構築とデザインの可能性を広げるという当社のコミットメントを明確に示すモデルです。セダンとハッチバックの2種類を提供することで、我が社のEVファミリーが持つ現代性と実用性を、顧客の多様なライフスタイルやニーズに合った形で届けることができます。」
キア グローバルデザイン責任者・エグゼクティブバイスプレジデント カリム・ハビブ
Image:KIA
キア EV4は「セダン」「ハッチバック」の二種のボディ形状にて提供され、セダンだと低いボンネット、伸びやかなテール、ファストバックのシルエットを特徴とする空力的なデザインを採用し、フロントはキアのEVシリーズに共通する「EVタイガーフェイス」による縦型のヘッドライトと「スターマップ・ライティング・シグネチャー(言いえて妙)」を装備。
リアにはルーフスポイラーと縦型テールライトを配置し、精密なストライプパターンが施された19インチホイールを装着しています。
一方、EV4のハッチバックモデルは、よりタフでマルチユーティリティなデザインとなっており、大胆なブラックのCピラー、彫刻的なフェンダー、幾何学的なロワーボディアクセントを採用。
Image:KIA
リアデザインはセダンのワイドスタンスを継承しつつも傾斜のあるリアウィンドウとワイドポジションなテールライトを備えており、これら2車はそれぞれ食い合わずに新しい顧客をキアにもたらすことになりそうですね。
加えてキアはセダンとハッチバックの両方に対し、スポーティな仕様の「EV4 GT-Line」を用意しており、このグレードでは、専用のデザインディティールが追加され、標準モデルのデザインがさらに強調されることに。
Image:KIA
フロントとリアにはウィング形状が取り入れられたバンパーを採用し、よりアグレッシブなスタンスを実現するほか、19インチホイールには独自のトライアングルパターンが施され、こちらもまた標準仕様とは異なる顧客を惹きつけることになりそうです(そしてキアにとっては高利益率商品であると思われる)。
なお、これらキアEV4が「フルに」公開されるのは2月24日、スペイン・タラゴナで開催される「Kia EV Day」。
同イベントでは、キアの電動化戦略についても詳細が明かされることとなり、2月27日にはEV4の具体的なスペックや製品特徴が公開され、3月には「Kia Worldwide」YouTubeチャンネルにて専用の発表イベント動画が公開される予定だとアナウンスされています。
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参照:KIA