
| このケーニグセグ・ジェメラの走行距離は「ゼロ」、価格は「ASK」 |
予定されるケーニグセグ・ジェメラの新車価格は約2億円
さて、アメリカはノースカロライナ州のマクラーレン/ケーニグセグ正規ディーラーがケーニグセグ・ジェメラを販売中。
このケーニグセグ・ジェメラは、今のところ同社の最新モデルとなっていますが、生産が開始されるのは2023年からであり、よって現在販売されているのは生産開始前のプロトタイプ、もしくはプリプロダクションモデルということになりそうです。
ただ、おそらくこの時点では公道走行のためのホモロゲーションが取得できているとは思われず、またアメリカでは今のところ「違法」なドアカメラ装着車両のため、登録に際しては「ショー&イベントの展示用」として行うしかなく、年間走行距離の上限が定められると考えて良いかと思います。

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ケーニグセグいわく、ジェメラは「メガGT」
このケーニグセグ・ジェメラはトータルでの出力1700馬力を誇るハイブリッドカーで、ケーニグセグいわく、このクルマは「メガGT」。

パッケージングは他に例を見ないもので、パワーソースとして「2リッター3気筒フリーバルブガソリンエンジンと3モーター」を持ち、コンパクトなエンジンをリアに搭載してバッテリーをフロアに敷き詰め、モーターをリアに2つ、そしてエンジンにも1つ組み込むという構造を採用しますが、ケーニグセグはこれをTFG=タイニー・フレンドリー・ジャイアントと呼んでいます。

そして面白いのは、このエンジンは車体後部にあるのに後輪ではなく前輪を駆動することであり、かわりに後輪を駆動するのは2つのエレクトリックモーター。
これによってフロントにスペースを確保することが可能となるうえ、キャビンを前方へと移動させることで広々とした空間を確保でき、4人が乗れる空間を確保しているわけですね。

なお、「ハイパーカーに4人乗らなくても・・・」とは思うものの、やはり家族全員でハイパーカー体験をしたいと考える人も少なくはなく、数々のハイパーカーやスーパーカーを所有する米コレクター、マニー・コシュビン氏は「家族で乗れるハイパーカー」という理由でこのクルマを注文しています。

ただ、4人乗ることができても旅行のための荷物が載らなければどうしようもないのですが、ジェメラではこんな感じでしっかり荷物を収めることが可能です。

ケーニグセグ・ジェメラのインテリアはこうなっている
そしてこちらがジェメラのインテリア。
たしかに4人分のシートをしっかり確保していますね。

なお、シートなどには傷みが見られ・・・。

汚れも確認できますが、これは2020年3月の発表以降、このジェメラが世界中を転々としてVIP顧客へ紹介するためのデモカーとして使用されたためだと思われます。
実際のところ、ユーチューバー含め、このクルマそのものを紹介するレビューがいくつか登場していますね。

ステアリングホイールはフルカーボン。

メーターはおそらくジェスコと同じ(ステアリングホイールと一緒に回転する)タイプ。

車両の機能のほとんどはセンターにある大型ディスプレイで操作するために物理スイッチはほとんど見られず、Aピラーの根本には後方確認用の映像を映し出すディスプレイも。

カップホルダーは前後に4個(合計8個)装備。

リアシートはフロントシートと同じ「フルサイズ」。

シートバックもカーボンファイバー。
極力「薄く」作ることで後席足元スペースを確保しているようですね。

頭上スペースはけっこう大きく取られ、開放的なグラスエリアも設けられています。

このケーニグセグ・ジェメラにつき、米国での価格は170万ドルからに設定され、生産台数はわずか300台に絞られる、とのこと。