まさかの「後輪もアウト」。クラックによってリアタイヤの交換を行うことに
さて、先日ランボルギーニ・ウラカンの前輪を「クラック」のために交換しましたが、今回12ヶ月点検のためにランボルギーニ大阪さん(サービス工場)にウラカンを預けたところ、まずは各部を点検していただいたランボルギーニ大阪さんから連絡をいただき、「後輪にもクラックがある」とのこと。
てっきりぼくはウラカンの前輪にかかる負担が大きく、前輪のみにクラックが入っていると考えていたのですが(後輪は目視できる位置にクラックはなかった)、どうやら目が届かなかった場所にクラックがあった模様。
タイヤは使用開始後5年、使用していなくても10年で交換を推奨
なお、ぼくのウラカンに装着されるタイヤは製造から5年経っていますが、日本グッドイヤー公式サイトによると「使用開始から5年経過したタイヤは交換を推奨、使用していなくても製造から10年が経過したタイヤは交換を推奨」とのこと。
ミシュランでは「タイヤの寿命はわからない」ものの、10年以上経過したタイヤは使用しないことをサイト上にて推奨しており、ブリジストンは5年以上経過したタイヤは使用可能かどうかを点検すべきだと記載(ピレリ、ダンロップでは記載を見つけられず)。
参考までに、タイヤの製造時期については各メーカーによって差はあるものの、ブリジストンだとこんな感じ。
そしてJAF MATEのサイトでは「タイヤを55℃の環境で2週間放置すると1年分劣化し、65℃では1週間で2年分劣化するというデータがある。さらに75℃では4日で1年分劣化する。だから本来10年の寿命があっても、保管条件によってはその寿命が大きく縮まってしまう」という記載も。
ウラカンはミッドシップカーなのでエンジンがリアにあり、そしてエンジンは5.2リッターV10という大排気量。
走行後にエンジンルームの温度を計測してみるとだいたい70度くらいであり、タイヤハウス内もおそらく同じくらいの温度になっている(もしくはそれ以上)と考えられ、であれば通常のクルマよりもウラカンではタイヤの劣化速度が早いというのは可能性として大きな話(フェラーリ458のタイヤハウス内は、接着剤に使用される揮発成分が溶け出して発火するくらい熱くなる)。
とくにエンジンに近い「タイヤの車体中央側」、つまり目視では確認できなかった部分にクラックがあったとするとさらに納得性が高く、よって今回は「リアタイヤの交換」もランボルギーニ大阪さんに依頼することに。
この費用は後輪二本で23万円くらいになる見込みですが、これは「予想していなかった」だけにかなり手痛い出費になりそうです(しかし走行中にバーストする危険性を侵すわけにはゆかない)。
なお、このタイヤ劣化については「ハイパワー」ということにも加え(ウラカンは610馬力のうち、少なくとも70%を後輪で受け持つので、片輪では220馬力くらいを受け止めていることになる)、上述のように「熱」の問題があり、となるとウラカンのようなミドシップスポーツ、ポルシェ911のようなリアエンジンレイアウト(とくに991.2はタイヤハウスのすぐ後ろにインタークーラーがある)、マクラーレン各モデルやフェラーリ488GTB/488スパイダーのようなターボエンジン採用のミドシップカーはかなり「タイヤに厳しい」と考えられ、通常のクルマ以上にこまめな点検、そして予防安全としてのパーツ交換が要求されることになりそうですね。