| スーパーカーに乗っている人には一定の傾向があるかもしれない |
スーパーカーに乗っている人は「乗るべくして」乗っている
ぼくもスーパーカー乗りの末席を汚すようになって、いくつか気づいたことがあります。
それは基本的にスーパーカーに乗っている人は「否定しない人」「オープンな人」が多い、ということです。
これには前置きがあり、ちょっと長くなるのですが。
スーパーカー乗りは寛容な人が多い
ぼくはスポーツカーにおいて、フェアレディZ→BMW Z3を乗り継いだ時期があり、その二車に関しては当時、オーナーズコミュニティに属しています(その後は後述の事情あって一匹狼)。
それらコミュニティはちょっと閉鎖的で、その車に乗っているうちは「仲間」なのですが、その車を売ってしまうと、いきなり「他人」認定されてしまうような雰囲気があり、ぼくも車を売ると同時にそのコミュニティには出入りしづらくなったわけですね。
その後にポルシェ・ボクスターSを購入することになり、その際ポルシェオーナーさんたちと知り合いになったときに感じたのが「なんて心が広い人たちなんだ」ということ。
「金持ち喧嘩せず」ということもあるのかもしれませんが、ポルシェに乗っている人がポルシェを売って他の車に乗り換えても「仲間は仲間」。
「AさんがGT3売って430買ったよ」
「へえ、いいね。ちょっと見せてもらいに行くかな」
「Bさんが911降りてガヤルド買ったってよ」
「へえ、いいね。今後一緒に走りに行こうって言っといてよ」
という感じで、ポルシェから他の車に乗り換えたとしても、「ポルシェもいいけど、こっちもいいよね」という感じで他の車にも興味を示し、認める傾向があるわけです(一人で何台も保有するケースが多いからだと思う)。
ですが、それまでぼくが乗っていた車だと「その車じゃないとダメ」「その車以外は認めない」的な風潮があり(あまりネガティブなことは言いたくない)、ちょっと排他的な部分があった、と考えているのですね。
それがさらに上の価格帯の車になると、ポルシェオーナーさんに感じた寛容さに加え、「オープンさ」が加わることに。
たとえば、見ず知らずのぼくに対しても、「こんど家に遊びにおいでよ」「こんど一緒に食事に行こうよ」といった感じでお誘いいただき、非常に親切なのですね。
時間をまとめて取ることが難しい場合もあったりして、なかなかお誘いにお答えできないことが多く申し訳ない限りなのですが、これは非常に嬉しいことだとぼくは考えています(とても感謝しています)。
今回、イタリア(ランボルギーニとフェラーリ)に行くことになりますが、そこでもコネクションを駆使して色々と手をつくしてくださったり、アドバイスを下さったり、「一緒に行こうよ」とまで言っていただいた方も多く、とにかく「なんて皆親切なんだろう」という思いでいっぱいなのですね。
こういった部分が「オープン」だと考えているわけですが、こういった人たちだからこそ成功され、今スーパーカーに乗っておられるのだろう、と考えています。
新しいことを積極的に取り入れる人が多いかも
この「オープン」についてですが、ここでひとつ別の例を挙げてみましょう。
たとえばAという飲食店とBという飲食店があるとしますよね。
Aは「お子様お断り、写真撮影お断り」だとして。
Bは「誰でも歓迎、写真撮影も拡散もOk」だったとしたら、やっぱり一般的に考えた場合、Bのほうがビジネス的には拡大できるだろうと考えるわけです。
しかしながら「自分の信念を貫きたい」「ビジネスを拡大するよりも目の届く範囲で完璧なものを提供したい」というスタイルもありますし、それはそれで素晴らしいことなので、Aのスタイルを否定することはできません(むしろ尊重したい)。
ただ、ぼくとしてはBのスタイルが自分に合っていて、自分自身もこうありたい、と考えています。
Aのように何かを「制限」することは自分の可能性をも制限することになりかねない、と考えているのですね。
もしかしたら、Bのようにオープンにしていたら、誰か影響力のある人が拡散してドカンとビジネスが広がる可能性もあるわけです。
しかし、Aのスタイルだと、その可能性を自ら放棄することにもなり、チャンスを逃してしまう可能性もあるのですね(上述のように可能性を欲しないケースもあり、それは理解できる)。
上の「車」の例だと、特定ブランドに排他的な傾向があるというよりも、価格によってそれは分かれる、という印象を持っています。
一定価格までの車(のオーナーズクラブ)は排他的な傾向があり、それ以上の価格帯だとオープンになる、という印象ですね。
もっと言及するならば、「それ以上」の価格帯の車のオーナーさんは「否定しない」「オープンだから」それ以上の価格帯の車に乗ることができているんじゃないかとぼくは考えるのです。
その車に乗っているからそういった考え方になるんじゃなくて、そういった考え方を持っている人がそういった車に乗る、ということですね(ある意味では車が人を選ぶのかもしれない)。
もしくは「そういった」考え方がチャンスを呼び、成功してスーパーカーに乗ることができたと言い換えてもいいかもしれません。
自分もそうあるように心がけよう
話がずいぶん長くなりましたが、そんな経験もあり、ぼくはできるだけオープンに生きようと思いますし、そのため各種SNSでも申請があれば誰でもウエルカムというスタンスを取っています(中にはリアルの付き合いや、ネット上でもなんらかのやり取りがないとお断り、という人もいる。それはそれで理解できるのだけれど)。
とりあえずスタンスとしては「否定しない」「オープンでいること」がスーパーカーに乗っている多くの(年令に関係なく)先輩たちから学んだことであって、そうすることで今後より多くのチャンスを掴むことができるだろう、とも信じています。
ポルシェにはじまりスーパーカーに乗るようになり、いちばん良かったなあと思うのは、そういった人々と知り合うことができ、そういった人々の考え方に触れることができた、ということに尽きるのかもしれません。
ぼくも人間なのでときにはネガティブなことも考えますが、そういたっときはスーパーカーオーナーさんたちの親切を思い出し、常に物事の良い側面だけを考えるようにしたいものです(どのような形であれ、どこかで恩返しができればいいなあ、と思う)。
反面、ぼく自身「やりたくない(なりたくない)」ことは他人を貶めることで自分を相対的によく見せようとしたり、否定的な意見を出すことで否定的な仲間(賛同者)を集めてしまうこと。
レビュー系ユーチューバーでも「そのモノのいいところだけを探す」人、「そのモノの悪いところを探す人」とに別れますが、ぼくは常に前者でありたいと願っています(批判するのは簡単だが、自分以外のものが優れていることを認めるのは人間の性質的に難しい)。