最近気になる腕時計ブランド「ジン」より新作T50が登場。世界ではじめて欧州規格のダイバーズウォッチを作ったり、宇宙空間で自動巻きを作動させたことも

｜　さらにジンはポルシェとも縁があり、ドイツのブランドということもあってポルシェ乗りには非常にオススメ　｜

さすがにジンがつくるダイバーズウォッチだけあって機能性も第一級

さて、最近気になって仕方がない「ジン（Sinn）」よりダイバーズウォッチ「T50」の新作3モデルが登場。

ジンはドイツ空軍のパイロット（さらにラリードライバーでもあった）ヘルムート・ジンが「飛行中でも見やすい実用腕時計を作る」という理念のもと設立したブランドで、会社の正式名称は「Sinn Spezialuhren zu Frankfurt am Main」といい、日本語に訳すと「ジン特殊時計会社」という本気が感じられる腕時計メーカーとなっています。

ジンの腕時計は宇宙にも行っている

ジンは世界ではじめて「ヨーロッパのダイバーズウォッチの規格（DIN8306）に準拠した腕時計を製造したブランドだそうですが、意外と知られていないのが「宇宙にも行った」という事実。

1985年10月31日に打ち上げられたスペースシャトルのドイツ人宇宙飛行士、ラインハルト・フラーが個人携行品として身に付けていたもの（140.S）がジンにとって最初に宇宙に行った製品となり、そしてこの腕時計はなんと自動巻き。

それまで自動巻きというと「無重力下では（巻き上げ用のローターが）動作しない」と言われていたものの、このミッションでは宇宙空間でも見事自動巻きが動作することを証明し、当然ながらジン140.Sがはじめて宇宙空間で機能した自動巻き腕時計となっています（つごう3回、ジンの腕時計は宇宙へと旅立っている）。

ちなみにですが、かのワルター・ロールもジンの腕時計の愛用者の一人で、917.GRを身に着けてラリーに参加したこともあり（その際はジンがスポンサーについていたようで、フロントフードにはジンのロゴが入っていた）、ポルシェ乗りにとっても無視できないブランドということになるのかもしれません。

今回発売されたジン「T50」はこんな腕時計

そして今回発売された新作「ジン T50」を見てみたいと思いますが、まずこちらはチタンケースを採用する「T50（748,000円）」。

ケース直径は41ミリ、搭載されるムーブメントはSW300-1、パワーリザーブは42時間というスペックを誇ります。

こちらはブラックのラバーストラップバージョン。

こちらはチタンケースにゴールドブロンズ製のベゼルを組み合わせたT50.GBDR（825,000円）。

もちろんベゼルは回転式ですが、誤作動防止のために「押し下げて回さないと」回転しないというセーフティ構造を採用しています。

リュウズは4時位置へとずらされ、装着感が高められるほか、時針とインデックスはグリーン、分針と秒針、そして回転ベゼルのマークはブルーに発光するといった具合に夜光塗料の発光色も分けられており、いっそうの視認性を高めているあたりは「さすがジン」。

こちらはメタルブレスバージョン（906,400円）。

ケースやベゼルにゴールドブロンズ125を採用したT50.GOLDBRONZEは限定300本、1,100,000円という価格設定。

ちなみにダイヤルは「スクラッチ加工」がほどこされ、これは「2つとして同じ柄がない」のだそう。

ブロンズケース採用ということで、ケースやベゼルは経年による「味わい」が出てくるものと思われますが、まさに自分だけの一本と言える腕時計となりそうですね。

そしてブロンズケース採用といえど、ケースバックには「金属アレルギーを起こしにくい」チタンを採用するといった配慮も「さすがジン」。

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参照：Sinn