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フェラーリ”ローマ”発表!エレガントでクリーンなFR、1950-60年代を意識しながらも内外装は最新のデザインに

2019/11/14

| 考え方としてはフェラーリ・モンツァSP1/SP2に近い |

フェラーリが待望のニューモデル、その名も「ローマ」を発表。
発表イベント自体は(イタリアの)ローマで開催されているそうですが、(イタリアの)ポルトフィーノで発表されたフェラーリ・ポルトフィーノ同様、著名なイタリアの地名が与えられての登場です。

一見しての印象は「新世代」。
つまりここ最近(458イタリアから)続けてきたフェラーリのデザイン言語をスパっと切り替え、SF90ストラダーレに近い、まったく新しい雰囲気にスイッチしてきた、ということですね。

フェラーリ・ローマはこういったデザインコンセプトを持っている

フェラーリ・ローマは「フロントエンジン、2+」というパッケージング。
もちろんフェラーリならではの比類なくパフォーマンスを備えながらも、1950~1960年代のローマのような「気ままで楽しい」生活スタイルを表現した、と紹介されています。

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フェラーリ・ローマのデザインにおいて考慮されたのは「クリーン」「調和の取れたプロポーション」「ピュアでエレガント」。
そして、それらを再現するため、余分なディティールはすべて削ぎ落とされている、とのこと。
たしかに、一般の人が「スポーツカー」と聞いて連想するようなダクトや、これみよがしに主張するエアロパーツは見られず、ドアハンドルすらフラッシュマウントされた、未来的とも言えるデザインを持つようですね。

全体的に見てSF90ストラダーレに採用されたエレメントが(やや形を変えて)用いられ、そして「古典的なプロポーション、ディティールは最新技術」という点ではモンツァSP1/SP2に近い考え方だと言えるのかもしれません。
近年の「ハイパフォーマンスすぎるミドシップフェラーリ」に対するもうひとつの方向性だとも言え、昔ながらのフェラーリファンに対しても強い訴求力を持つことになるのは間違いなさそう。

ただ、フロントにナンバープレートを取り付けるとデザインが台無しになるのはこれまでのフェラーリと同様で、「ナンバープレートどうするよ・・・」と考えたり。

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テールランプはこれまでの「円形」から、SF90ストラダーレに近い「横長」に改められていますが、SF90ストラダーレに採用されたテールランプについては「ワイド感を演出するため」「過去の丸4灯という伝統的なフェラーリのテールランプを現代風に解釈した」、と紹介されています。※”ローマ”のドアミラーはSF90ストラダーレのものとは異なり、ポルトフィーノと同じ

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なお、ボディの四隅が大きく丸められ、リアウインドウの後端(正確に言えばガーニッシュも含めて)も弧を描いており、全体的には「かなり丸みを帯びたフェラーリ」。

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もちろんこれは過去のフェラーリを意識したものだと思われますが、275GTBや、250GTO(の半円状のエアインテーク)を連想させます。※ただしリアウインドウ後端が丸い形状を持つフェラーリというのはあまり記憶にはない

250 GTO

なおフェラーリ・ローマの全長は4,656ミリ、全幅1,974ミリ、全高1,301ミリ、ホイールベースは2,670ミリ、車体重量は1,472kg。

フェラーリ・ローマのインテリアも「新時代」へ

もちろんフェラーリ・ローマのインテリアもこれまでのデザインから決別し、今までの「水平で、ドライバーと助手席とに繋がりをもたせた」ものから、運転席と助手席とがセンターコンソールによって分けられた”デュアルコクピット”へ。
メインのメーターはフル液晶、そしてセンターコンソールにはタッチ式のインフォテイメントディスプレイ(エアコン等の調整をここで行う)、そして助手席にも同様の操作ができるディスプレイ。
フェラーリは以前より、助手席側にも(オプションにて)ディスプレイを用意してきましたが、そのサイズも大きくなり、かつ「操作」も可能となっているようですね。
なお、ポルシェ初のEVもオプションにて、助手席側に「車両の機能を操作可能な」ディスプレイを用意しており、これは今後、ほかメーカーに拡大採用されてゆくのかもしれません。

ferrari-roma

ステアリングホイール、エアコン吹き出し口にも新しいデザインが採用され、センターコンソールのセレクターはSF90ストラダーレ同様、「航空機をイメージした」新デザインが採用されています。

フェラーリ・ローマのスペック、パフォーマンスはこうなっている

そして現在発表されているフェラーリ・ローマのスペックにつき、エンジンは「V8ターボ」、出力は620馬力。
排気量は3,855ccなので、F8トリブートに積まれる3,902cc(720馬力)とは異なり、ポルトフィーノと同一の排気量を持っています。
ただし出力はポルトフィーノの600馬力から「+20馬力」へと向上することに。

トランスミッションはSF90ストラダーレと同じ8速DCTを採用し、0-100km/h加速は3.4秒、0-200km/h加速は9.3秒、最高速は320km/h以上だとアナウンスされています(詳細は後日発表、とのこと)。

V6でもハイブリッドでもなく、MTの復活も無かったということになりますが、事前に予想された「ポルトフィーノ・クーペ」という範疇を超え、大きく未来にシフトしたフェラーリでもあり、大きな人気を呼ぶことになりそうですね。

価格については公開されておらず、ポルトフィーノとほぼ同一のスペックを持ち、リトラクタブルハードトップを持たないものの、最新の装備が投入されているという点を考慮すると、ポルトフィーノより高くなるのは間違いだろうと考えています。

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VIA:Ferrari

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