
| ワールドプレミア直前、三菱が新型パジェロの姿を「チラ見せ」 |
ワイルドでタフ、しかし洗練されたルックスを持つことになりそうだ
2026年9月2日、三菱自動車は新型「パジェロ」を世界初公開する予定ではありますが、その直前に一遍のティーザー動画が公開され、そこには新型パジェロのボディサイド、そしてサイドガーニッシュに刻まれた「PAJERO」の文字が明確に映し出されています。
2019年に国内向け4代目パジェロの生産を終了してから約7年。いったん歴史の舞台から姿を消した「PAJERO」がいよいよ現代のSUVとして復活することとなり、その期待がいまや最高潮に達しようとしています。
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この記事の要約
- パジェロの名を最新ティーザーで強調したということは、これまでのパジェロのDNAを受け継いでいるという証明である
- パジェロはこれまで、高い悪路走行性能に加え、優れた快適性をも提供してきた。それこそがパジェロの存在意義である
- ライバルはランクル250と思われるが、S-AWCによる高いオンロード性能で独自性をアピールか
「PAJERO」の文字だけで、新型のキャラクターが見えてくる
今回の映像でまず目を引くのがボディサイドに設けられた立体的なガーニッシュで、その中央には大きく「PAJERO」の文字が刻まれていることがわかりますが、画像を見る限りだとボディサイドにはかなり厚みのある造形が与えられているようで、ボディそのものも直線的で力強く、都会的なクロスオーバーSUVというよりも、「道具としてのSUV」を強く意識したデザインのようにも見えますね。
そして、ここには歴代パジェロとの明確なつながりも感じられ、パジェロは1982年の初代モデル以来、継続して「クロスカントリー4WDの走破性」と「乗用車の快適性」とを融合することで独自のポジションを築いてきた存在です。
三菱によれば、歴代4世代のパジェロは世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売し、ダカール・ラリーでは通算12勝、7連覇という圧倒的な実績も残していて、つまり「PAJERO」という名前そのものが三菱にとって4WD技術と冒険、そして勝利の象徴ということになりますが、今回のティーザー動画では、その名前をあえて大きく見せることで、「これは(初代から脈々と受け継がれたDNAを持つ、正真正銘の)パジェロである」ということを強烈にアピールしているようにも思えます。
新型パジェロは「ランクル250対抗」なのか
加えて三菱は新型パジェロについて「ただのSUV」ではなく、強靭なラダーフレーム構造を採用する本格クロスカントリーSUVであることを明らかにしており、さらに重要なのが三菱独自の4WD技術である「S-AWC」を組み合わせること。
つまり、新型パジェロはアウトランダーのようなモノコックSUVとは明確に異なる構造とキャラクターを持ち、ボディオンフレーム方式を採用することによって悪路での高い耐久性や走破性を確保しながらも、S-AWCによってオンロードでの車両運動制御を高いレベルへと引き上げた稀有な存在となるのは間違いのないところ。
これはまさに、初代パジェロから続いてきた、「本格4WDなのに、普通の乗用車としても使える」というパジェロの思想を現代的に再構築したもので、その意味では新型パジェロの最大のライバルとして名前が挙がるのは「やはり」トヨタ・ランドクルーザー250ということになりそうです。
ただし、三菱が目指しているものは必ずしも「ランクル250と同じクルマ」ではなく、むしろ、ランクルとは異なる三菱独自の4WD技術で勝負することになり、高い悪路走破性に加え、優れた静粛性や快適性を持つところが「ランクル250とは全く異なるクルマ」となるのかも。
「3連マルチメーター」も復活
そして、今回の新型パジェロで非常に興味深いのがインテリアで、三菱はすでに、歴代パジェロを象徴してきた「3連マルチメーター」を新型にも採用することを明らかにしており、これはラリー協議由来となる補助メーターで、そしてパジェロのキャラクターを象徴する装備としても知られます。
新型ではこれを単純に昔のデザインとして復刻するのではなく、デジタル技術を使って現代的に再解釈するといい、ここにも三菱の狙いが見え隠れするようにも思えます。
つまり、新型パジェロは「昔の人気車の復活」や「復刻」ではなく、パジェロという名前、ラダーフレーム、4WD、3連メーター、そしてダカール・ラリーという歴史を現代の技術で再構築するクルマだというわけですね。
なぜ三菱は、今になってパジェロを復活させるのか
現在の日本では、ランドクルーザー250や300、ジムニー、ジムニーノマドなど本格的な4WD車への注目が非常に高いという状況です。
一方、世界市場ではSUVが主流となり、そのなかでも「単なる都会派SUV」ではなく、アウトドアやキャンプ、悪路走行などを意識したモデルへの需要が(とくに北米で)強まっているのもまた事実。
三菱にとってパジェロの復活はこうした市場環境を狙ったものでもあると推測でき、しかしそれ以上に重要なのはブランドの再構築であるとも考えられ、三菱にはランサーエボリューション、パジェロ、デリカという強烈なブランド資産が存在しているのですが、そのなかでもパジェロは三菱の4WD技術を世界に知らしめた「非常に」重要な存在です。
だからこそ新型パジェロは「三菱は本格4WDを作れるメーカーである」ということをもう一度世界に示すモデルとなり、そのために三菱は「パジェロを復活させる」のかもしれません。
つまるところ、これは三菱が再びメインストリームに躍り出る「宣言」なんじゃないかとも考えられます。
そして9月2日、すべてが明らかになる
今回のティーザー動画は(ティーザー動画の常として)あえて情報を絞っていて、しかしその限られた映像からも以下を確認することが可能です。
- スクエアで力強いボディ
- 厚みのあるサイドガーニッシュ
- 大きく刻まれた「PAJERO」の文字
- 本格オフローダーを意識したプロポーション
そして、すでに三菱からはラダーフレーム+S-AWC、さらに3連マルチメーターという重要な情報も公開されており、ここまで来ると気になるのは「新型パジェロがどこまで本気のパジェロになっているのか」。
ボディサイズ、エンジン、トランスミッション、4WDシステムの詳細、最低地上高、3列シートの有無、そして日本での価格。
とりわけ、ランドクルーザー250と真正面から比較できる価格帯になるのか、それとも三菱らしく「もうひとつの本格4WD」という独自ポジションを狙うのか。
その答えが、いよいよ明らかになるのが2026年9月2日というわけですね。
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