RMサザビーズがその開催するオークションにて、2013年に製造された、ラ・フェラーリ開発用プロトタイプを出品。
これはラ・フェラーリの製造が開始される前に、モーターショーで展示されたり事前に有力顧客へとお披露目されたもので、フェラーリによると「公道走行可能な要件を備えていない」とのこと。
よってフェラーリはこれを走らせるのではなく(ということは一応動く?)ディスプレイ用として保管することを勧めていますが、そういった事情もあって予想落札価格は最高で1億6000万円ほど。
市販モデルのラ・フェラーリだと6億円前後の相場なので「かなり安い」ということにはなるものの、「走らせることができない」モデルに1億円以上、というのはさすがフェラーリとしか言いようがなさそうです。
なお、こういったモデルはいくつか存在するのか、先日アブダビの「フェラーリワールド」を訪れた時には、こういったプロトタイプやモックばかりを展示しているスペースも存在。
フェラーリ本社近くにある「ムゼオ・フェラーリ(フェラーリ博物館)」に置かれているのも、こういったプロトタイプなのかもしれませんね。
ちなみに先日、フェラーリ458イタリアに「ラ・フェラーリのプロトタイプに積まれていたV12エンジンを移植した」という男性が登場しましたが、走行可能なプロトタイプは「ドナー」となるケースもあるようですね。
関連投稿
希少なフェラーリ44台が11月の競売に登場。F40、デイトナ、ディーノ、512BBなど
サザビーズ・オークションにて希少なフェラーリが一気に44台も出品に。
主なモデルはF40、デイトナ、275、246ディーノ、そして308、328、355、360、430スクーデリアなどのV8モデル、550バルケッタ、599、512BB、テスタロッサといった12気筒モデルなど。
これは先日報じられた「一人のコレクターが430台のレアカーを一挙放出」の430台に含まれるそうですが、まさにとんでもない希少価値を持つコレクションですね。
なおその前はジェリー・サインフェルド氏がポルシェのコレクションを手放したり、と最近は高齢になったコレクターが「次の世代に」と自身のコレクションを託すケースが増えているようです。
フェラーリF40 & ポルシェ356Aもオークションに。F40は1億6000万で記録達成
1315台のみ製造されたフェラーリの限定モデル、F40。
コレクターの間で売買されたりオークションにかけられたり、という方法でし
か出回らないようですが、今回のドイツのオークションでは落札金額1億6000万円という、F40としての最高額を記録した模様。
基本的にはこういった車の価格は上昇傾向ですね。