1970年代のクラシックミニ「1275GT」へのオマージュ、「1499GT」
エンジンは1499cc、名称は1499GT、限定台数も1499台
ミニが新たな限定モデル、「1499GT]を発表。
これはクラシックミニに設定されていた1275GTへのオマージュとなり、英国市場のみにて1,499台のみが限定販売されるもの。
なおエンジンは新しい3気筒ツインパワーターボで、排気量は1499cc、出力は102馬力(0-100キロ加速は10.1秒)。※「MINI ONE」のエンジンは今後これに置き換えられる模様
ボディカラーはミッドナイトブラックもしくはペッパーホワイトが選択でき、ペッパーホワイトの場合はブラック、ボディカラーがミッドナイトブラックの場合はゴールドのアクセントが付与。
ホイールは17インチサイズのブラック、プライバシーガラス、ホワイトターンインジケーターレンズも装備され、前後にはJCW(ジョンクーパー・ワークス)バンパー、サイドステップが装着。さらにリアスポイラーと専用ドアエントリープレートが与えられるという「かなり特別な」限定モデル。
加えてスポーツサスペンション、レザースポーツシート(ダイナミカ)、JCWバッジ、チリレッドステッチ入りJCWステアリングホイール、ピアノブラック・トリミング、カーボンブラック・インテリア、アンスラサイト・ヘッドライニングも。
エンジン変更の先取りをしたモデルということになりそうですが、JCW製エアロパーツの装着、そしてクラシックミニをモチーフとしているなど、これまでのミニにおける限定モデル(GP除く)としてはかなり異例とも言える内容。
クラシックミニ「1275GT」とは?
なお、1275GTは相当なレアモデル。後述のとおりミニとしては「異例の」顔つきを持っており、なぜこのモデルを「限定ミニのオマージュ元」として洗濯したのかは不明(クラシックミニの中で唯一”GT”の名称を持つからかもしれない。もしくは新エンジンをアピールする目的で排気量を目立たせたかったのか)。
なおこの世代のミニは、1969年当時ミニブランドを保有していたブリティッシュ・レイランドが1970年という新しい節目を飾るにふさわしいミニということでフォードのデザイナー、ロイ・ヘインズ氏(コルティナMk.IIのデザイナー)を雇ってミニを再デザインしたもので、フロント周りを重点的に変更していますが、このミニは「クラブマン」と「1275GT」という2つのラインナップにて販売。
1275GTは1969年に登場し、「クーパーS」の代わりとして計画されたものの、角ばった顔つきがあまり受けなかったのか販売がパッとしないまま1971年で生産を終了。
結局元のクーパーSがそのまま継続された、という経緯があるようですね。
「1275」はもちろんエンジンの排気量(1275cc)に由来するもので、トランスミッションは4速シンクロつき。
なお1275GTは最初にシンクロ機構を備えたミニ、とのこと。
クラシックミニのサイズが全長3165ミリ、全幅1410ミリ、全高1346ミリ。
当然ですがとんでもなくコンパクトですね。
なお、こちらは当時(ブリティッシュ・レイランド時代)のミニのプロモーションに使用されたTVコマーシャル。
https://www.youtube.com/watch?v=mnwVhKKkZg4