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珍車中の珍車、スパイカーC8のレビュー登場。とにかくその内外装は異世界そのもの

2017/12/06

スパイカーのレビューは珍しい

ユーチューバー、Doug DeMuro氏がスパイカーの動画レビューを公開。
この人は視点も独自ですが、セレクトする車もまた独自(だから人気があるのだと思う)。
今回彼が選んだのは「スパイカーC8スパイダー」。
アウディ製の4.2リッターV8(400馬力)をミドシップマウントし、後輪を駆動する2シーターオープンモデルです。

スパイカー、そしてC8スパイダーとは?

スパイカーはオランダの自動車メーカーで、1997年に「スパイカー・カーズ」としてスタート。
2001年にクーペモデルの「ラヴィオレット」、オープンモデルの「スパイダー」が発売されています。
2011年にはGMより「サーブ」ブランドを買い取るも、スパイカー自体がアメリカのノースストリートキャピタルに身売りし、その後サーブは経営破綻。
さらに2014年にはスパイカーも破産となるものの、なぜか2016年には新型車「SPYKER C8 PRELIATOR」を発表し、(サーブ時代のつながりなのか)同じスウェーデンの自動車メーカー、「ケーニグセグ」からエンジン供給を受けることが決定した、と報じられています。※本当は資本関係など、もっとややこしい

なお、スパイカーC8スパイダーは映画「ローグ・アサシン(ジェット・リー/ジェイソン・ステイサム主演)」にも登場していますね。

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動画レビューはこんな感じだ

それはさておき、スパイカーのレビュー。
内装はこんな感じで超レトロ。
しかし単にレトロなだけではなく、非常に手の込んだ作りを持っており、「芸術的」と称しても良さそうです。
雰囲気的にはパガーニ・ウアイラのような感じですね。

シートの後ろにはV8エンジン、そしてトランク。
相当に「ギリギリ」なレイアウトですが、これも運動性能を追求した結果であると思われます。
実際のところハイパフォーマンス版では時速350キロを超える動力性能を発揮するなど、相当な実力の持ち主でもありますね。

室内も超レトロ。
なおスパイカーのリリースした車はすべて「マニュアル・トランスミッション」。

テールパイプには「Nulla tenaci invia est via」の文字。
これは「粘り強くやり通せば、必ず道は開ける」という意味のラテン語だとされており、車体の各部に刻まれています(それでも倒産してしまったのは残念。しかしまた復活しそうですが)。

ペダルはレーシングカーのような構造。
エレガントかつクラシカルな内装とのギャップに驚かされますね。

その他動画では各部操作系の紹介、走行した印象なども述べられていますが、内装においては意図的に「いかにわかりにくいスイッチ配置にするか(オーナーにしかわからないようにするか)」という意図があるんじゃないかと思えるほど。

こちらがその動画、「The Spyker C8 Is the Quirkiest $250,000 Exotic Car in History」。
ぼく的には非常に好きな車であり、スパイカーについても、この「こだわり」をもって新製品を発表して欲しい会社のひとつです。



関連投稿:ロンドンにて目撃されたスパイカーC8。まさにエキゾチック

ロンドンにて撮影された、スパイカーC8スパイダー。
ナンバーが中東ではないので英国のオーナーさん所有のものかもですね。

まさにエキゾチックという言葉がぴったりで、クラシックさと優雅さがうまくバランスされていると思います(そのあたりパガーニ・ウアイラとよく似ている)。

後ろのロールスロイスの大きさにも驚きで、これからさらにSUV版が登場するとなると一体どんな大きさになるんだろう、と考えたりします。

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