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納車待ちまで出たホンダ660は今売れているのか?ダイハツ・コペンと比べると?

2018/06/13

| あの人気車は今? |

東洋経済にて、「ホンダS660とダイハツ・コペンは発売後にも継続して売れているのか?という記事。
ホンダS660は「軽規格のミドシップ」ということから「ホンダ・ビートの再来」と言われたクルマ。
なお「ビート」は軽規格スポーツカーとして当時有名であったABCトリオ=「オートザムAZ-1、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノ」の一角を成しており、33,892が生産された、とのこと(AZ-1は4,392台、カプチーノは26,583台)。

S660はビートの後継ではない

一方でコペンは初代が2002年の発売で、2012年までに58,496台が製造されて現行モデルへとバトンタッチ。
二代目となる現行モデルは2014年6月の登場で、その後間もなく2015年3月にホンダS660が登場しています。
S660については「ビート」の名を引き継いでおらず、それは「ビートの後継ではない」ため。
発表時には「社内の若手による企画」ということが報じられたとおり、社内なら持ち上がった情熱が形になったもので、過去の資産を現代に蘇られたわけではない、ということですね。

なお、ホンダはこれまでも二輪/四輪とわずに過去の資産を活用しており(最新コンセプトカーのアーバンEVは初代ホンダ・シビック、スポーツEVはホンダS800へのオマージュと発表されている)、S660とビートとを関連付けなかったのは非常に不思議。
上述のように「開発ストーリー」を推したかったということもあるかもしれませんが、S660が成功すればS1000、S2000といった展開を考えていたのだとぼくは想像していて、そのために新しいネーミングが与えられたのではないか、とも考えています。

現在のコペン、S660の動きはこんな感じ

記事では発売直後から現在までの販売推移を追っており、2015年だとコペンが7,247台、S660が10,298台。
2017年では2,843台と3,597台に落ち着いているものの、直近1年の動きだとコペンがS660の販売台数を上回った月が4ヶ月もあったと指摘しています。

加えて、コペンはリトラクタブルハードトップとトランクを持ち、しかしS660はデタッチャブルトップ&トランクなしという性格の違いがあることも指摘し、S660は「一定の層に行き渡れば販売が頭打ちになるのは自然の成り行き」とも。

現在の人気グレードと仕様について、コペンでは「セロ」が約50%、「ローブ」40%、「エクスプレイ」10%。
年齢層だと30歳未満が30%、女性が20%。
S660では30代男性が10%、40代男性が27%、50代男性が26%、60代男性が23%、そして女性が8%。
つまりコペンは若年層や女性比率が比較的高く、しかしS660は高い年齢層の男性に集中している、ということに。

ちなみに軽自動車販売ランキング(2017)1位のN-BOXは75,459台、10位のホンダN-WGNで32,826台、15位のエブリイワゴンで6,650台なので、コペンやS660の2,843台、3,597台は「かなり」少ないと言えそう。
ただ、ホンダはS660発売後に「納車1年待ち」の人気となった際にも「スポーツカー人気は時間が経てば落ち着くので、増産はしない」としていましたが、この判断が的を射ていたことになりますね。

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