
| クルマは価格や走行性能、測れる数値のみで比較されるべきではないと考えている |
最も重要なのは、そこに注がれる「情熱」である
さて、現在代車として「ホンダ N-BOXカスタム」に乗っているのですが、このクルマが思いのほかすばらしく、ここで今回ぼくが「おお」と驚いた点などを紹介してみたいと思います。
まず、ホンダ N-BOXカスタムの特徴をまとめると以下の通り。
- 高級感のある外観
- 軽自動車トップクラスの室内空間
- 便利なスライドドア
- 先進安全装備 Honda SENSING
- ターボモデルのパワフルな走り

ホンダ N-BOXカスタムはこんなクルマ
まずN-BOXカスタムの外観はこんな感じ。
フロントには迫力のある大型グリルが採用され、メッキパーツを多用することで高級感を演出しており(ホンダの得意なダーク調のメッキが多用されている)、さらにLEDヘッドライトやシャープなフロントフェイスによって街中でも目を引くスタイリッシュな外観となっています。

標準モデルのN-BOXと比べると、よりスポーティで都会的な印象が強いのが特徴ですが、見た目の仕上げや加飾だけではなく、「ホンダ初のダイレクトプロジェクションLEDヘッドライト」「シーケンシャルウインカー」など軽自動車とは思えない装備が与えられることに。

そして特筆すべきは異常に広いインテリア、そして広大なグラスエリア。※ウインドウ類は遮熱(IRカット) / UVカット仕様である
軽自動車とは思えないほどの広さを持っており、尋常ならざる開放感が得られます。

そしてこの広いグラスエリアによって良好な視界が確保されており、ダッシュボードは(液晶メーターの採用によって)低くフラットな形状に抑えられ、これによって広大な前方視界を獲得することに。

Aピラーが細く設計されることで斜め前方の視界を防がず、「三角窓」に相当する部分もかなりの面積。
ただ、惜しむらくはドアミラーが小さく死角が存在することですが、これは空気抵抗とのトレードオフであったのかもしれません。

しかしながら助手席側Aピラー、助手席ドアミラーの根本には小さなミラーが追加され、これら3つのミラーによって運転席からの可視範囲を拡大しており、ホンダによれば「幅寄せや縦列駐車、車庫入れの際の安全性に貢献する」。

なお、ステアリングホイールのステッチはマツダが「コストダウンのために断念した」、トヨタだとクラウンやランクルにも採用される「手間のかかる」ステッチ。
グリップはもちろん本革で・・・。

そのほか内装のかなり広い部分にわたって本革とコントラストステッチが用いられています。

座面はカーボン調テキスタイルとの組み合わせ。

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ホンダ N-BOXは「乗る人」への気配りが凄まじい
この室内空間の高さは「子どもの着替えを”立ったまま”できるように配慮された結果だそうで、ありとあらゆる面で子育て夫婦、とくにママさんへの気配りが見られるのがこのN-BOX。
ちなみにこの底床化を実現したのは「燃料タンクをフロントシート下に配置する」というセンタータンクレイアウトであり、これはホンダが以前より提唱する「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想)に基づくもの。

さらにN-BOXの驚きの気配りは細部にまで及び、このドアインナーパネルの「溝」は「ミニカーを走らせることができる幅」に設定されていて、たしかに「実際にトミカを当ててみるとぴったり」。
これならカーマニアの子どもも納得というわけですね。

そのほかサイドライニングには「くぼみ」がありますが、これは子どもが一人で乗り降りできるようにという配慮から。

このほか(グレードにもよりますが)シート座面にはヒーター内蔵、後部座席に座る人の足元が寒くないようにフロア近くに吹き出し口を設けたり、リアシートに荷物を置き忘れているとそれを(サウンドとメーター内表示で)知らせてくれる機能まで。

ちなみにリヤハッチを開いた際の開口部はそうとうに「低く」設定されていて、27インチサイズの自転車を容易に積み込めるなど、とにかく日本の生活環境、そしてターゲットとするユーザーのライフスタイルをとことん研究し尽くしたというクルマであり、ある意味では「究極の一台」という印象です。

方向性は全く異なるものの、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニのエンジニアたちがスポーツカーにかけるのにも劣らぬ情熱が注がれていることを理解できるクルマでもあり、常々「クルマの評価は走行性能や快適性、運動性のによって語られるべきではなく、そこに注がれた情熱によって評価されるべきである」と考えているぼくにとって、「久々に情熱的なクルマに乗ったな」という感動すら覚えているわけですね(このクルマの企画会議はなかなかに楽しそうだ)。

「2025年の日本において、軽自動車ナンバーワンのみならず、自動車全部含めても(トヨタ・ヤリスを抜いて)ナンバーワン」となったことにも納得の仕様を持つのがこのN-BOX。
価格は「カスタム」で2,341,900円からと安くはないものの、利便性の高さ、そしてリセールの高さを考慮するならば、ターゲットにはドンズバで刺さる一台なんじゃないかと思います。

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