| 世界で最も車高が低いクルマは48センチしかなかった |
古今東西、「車高(全高)の低いクルマ」トップ10。
市販車、ワンオフ、コンセプトカー問わずの内容となっていますが、まず最も低いのは「フラットモービル」の”48センチ”。
数字も驚異的ですが見かけも驚異的で、しかしギネスブックにて「最も車高の低いクルマ」としてちゃんと認定されている一台でもあります。
2位は以下は微妙な争い
2.ランチア・ストラトス・ゼロ
そして2位はランチア・ストラトス・ゼロの「84センチ」。
世界で最も車高が低いクルマを目指して作られたコンセプトカーで、これは現在でもランボルギーニ、そしてケン・オクヤマ氏もモチーフとして採用するほどインパクトの強い一台。
それでもフラットモービルのほうがこの半分近くの車高しかない、というのは驚きですね。
3.フェラーリ・モデューロ・コンセプト
そして次もコンセプトカー、「フェラーリ512S モデューロ・コンセプト」。
これは大阪万博に展示されたことでも知られ、件のケン・オクヤマ氏が当時これを見て衝撃を受けたという一台(そう考えると同氏は車高の低いクルマが好きなようだ)。
ピニンファリーナが宇宙船をイメージしてデザインしたもので、その高さは93センチ。
ストラトス・ゼロはV4エンジンを搭載しますが、このモデューロ・コンセプトはV12エンジンを積んでおり、それでこの高さというのは驚異的でもありますね。
4.ポルシェ917K
こちらは先日紹介した、ポルシェ917Kを公道走行可能な仕様へとコンバートした個体。
その車高は94センチ。
-
【動画】伝説のレーシングカー、ポルシェ917Kのエンジンをスタートさせるにはこんな儀式が必要だ!昔のレーシングカーはここまでしないといけないのか・・・
| やはり特定の環境で走るレーシングカーの始動は今も昔も変わらずデリケート | まれにレーシングカーをフツウに乗る人もいるが、感心せざるを得ない さて、ポルシェ917Kは15億円を超える価値を誇るレー ...
続きを見る
その価格10億円のレーシングカー、ポルシェ917Kを公道で乗る男。4.9リッター12気筒、600馬力、重量600キロ
5.ポルシェ550スパイダー
ポルシェ550スパイダーもかなり低く、その全高98センチ。
エンジンは1.5リッター4気筒で、車体重量はわずか550キロ。
-
ル・マン2位入賞の経験があるポルシェ550Aが競売に。希少価値+付加価値にて550史上最高値を記録か
ル・マン2位の経歴を持つ、唯一グランプリで競ったポルシェ550Aが競売に 1958年製ポルシェ550Aがオークションに登場予定。 ポルシェ550Aは1953年のル・マン24時間レースにてクラス優勝を果 ...
続きを見る
6.アルファロメオ Tipo33ストラダーレ
そして6位はアルファロメオ33ストラダーレ。
もともとレーシングカーであったものを18台のみ「公道走行可能な」仕様へとコンバートされたもので、V8エンジンを搭載し出力は230馬力。
全高は99センチ、とギリギリで1メートルを切っています。
ここからは全高1メートル以上
7.アストンマーティン・ブルドッグ
その存在は全く知らなかったのですが、「アストンマーティン・ブルドッグ」というクルマも存在(1.01メートル)。
25台のみが製造される予定だったものの結局はコスト高によって1台のみが生産されたそう。
エンジンは5.3リッターV8ツインターボ、出力は650馬力となっており、特筆すべきは「ミドシップ」。
もしこれが実現していれば、アストンマーティン初のミドシップカーはこのブルドッグであった、ということになりますね。
8.フォードGT40
そしてギリギリで1メートルを超える、1.01メートルという全高を持つフォードGT40。
正式名称は「フォードGT」ですが、その車高が「40インチ」つまり1.01メートルであったことから通称「フォードGT40」と呼ばれることに。
-
まさかの「ルーフ(RUF)がレストアしたフォードGT40」が競売に。たしかにこのクオリティはルーフでしか到達できない領域でもある
| この珍しいコラボはルーフの顧客が自身のフォードGT40をルーフへと持ち込んだことに始まる | なおルーフはポルシェ以外でもレストアに応じてくれるそうだ さて、「ルーフがレストアしたフォードGT40 ...
続きを見る
9.ランボルギーニ・ミウラ
ランボルギーニ・ミウラも実は相当に車高が低く、わずか1.05メートル。
コンセプトカーでも、レーシングカーでもない「純然たる市販車」、かつクーペではミウラがもっとも低いクルマだと言えそうです。
10.ランボルギーニ・カウンタック
そしてランボルギーニと言えば「カウンタック」ですが、こちらは1.07メートルで、つまりミウラのほうが低い、ということに。
番外編 BMW M1
BMW唯一のミドシップスーパーカー「M1」も意外や低く、こちらは1.14メートル。
デザインはジウジアーロ、途中までの開発はランボルギーニが行っています。
-
ボクの大好きなスーパーカー、BMW M1が競売に。新車から2019年まで同じ一族にて保管され、徹底したレストアと整備を受けており予想落札価格は最高で1億円オーバー
| BMW M1はBMWにとって最初の「市販Mカー」である | 当初ランボルギーニが開発を受託するも、それが進まずに最終的にはBMWによって仕上げられる さて、ぼくが大好きなスーパーカーのひとつ、BM ...
続きを見る
そのほかに車高が低いクルマだと「日産R390(1.14メートル)」「メルセデス・ベンツCLK-GTR(1.16メートル)」「ポルシェ911GT1(1.14メートル)」といったものも。
現代のクルマだとランボルギーニ・アヴェンタドールが1.136メートル、ウラカンが1.165メートル、マクラーレン720Sが1.196メートル。
フェラーリは意外と全高があり、488GTBで1.213メートルという数字となっており、現代においてはランボルギーニの低さが「ブッチギリ」であることもわかります。
合わせて読みたい、関連投稿
-
世界最速、3.6億、車高99cm、2012馬力のハイパーカー、アスパーク・アウルが欧州と北米でも販売開始!大阪にもショールームをオープンさせたようだが
| 一度はアスパーク・アウルの実車を見てみたい | さて、あの「アスパーク・アウル」が欧州と北米でも販売開始。ただしまだまだ拠点は少なく、欧州だとフランスはブルゴーニュ、北米だとフロリダそれぞれ一拠点 ...
続きを見る
-
ランボルギーニの知られざる事実5選。「ミウラは自動車史上もっとも車高の低い量産車」「マルツァルはもっとも広いガラス面積を持つクルマ」etc.
| まさかミウラがロータス・ヨーロッパよりも車高が低かったとは | まだまだランボルギーニには知られていない事実がたくさんありそうだ さて、ランボルギーニが「自社にまつわる”知られざる事実”5つ」を公 ...
続きを見る
-
世界一車高の高いマツダ・ロードスターが目撃される!初代ロードスターは世界中でカスタムベースとしても愛されているようだ
| 乗り込むには苦労しそうだが走り出すと楽しそうだ | さて、初代マツダ・ロードスター(NA)は世界中にて大きなヒットとなり、そのため中古市場においても多数の個体が溢れています。そのため格安にて入手し ...
続きを見る