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ランボルギーニの新型限定ハイパーカー「LB48H」はこうなる?予想レンダリングが公開

2018/08/06

| ランボルギーニの新型ハイパーカー、LB48Hはこうなる? |

ランボルギーニは極端な少量生産に絞ったハイブリッドハイパーカー、「LB48H」を発売すると言われており、すでに東京含む世界中の数カ所で内覧会を開催済み、と言われます。

そこで今回LambocarsがそのLB48Hの予想レンダリングを公開していますが、これは先に発表されたコンセプトカー「テルツォ・ミッレニオ」をベースにしたもの。

なお実際のLB48Hについては極めて情報が少なく、これはもし内覧会が開催されていたとしても「箝口令」が敷かれていること、そしてそういった内覧会に招待されるような人々はランボルギーニに対する忠誠心が厚く、けして口外するような真似はしないであろうことが理由だと思われます(ぼくもそういったことは解禁になるまでけして漏らさない)。

そんな中でも聞こえてくるウワサがいくつかあり、その一つは「生産台数が63台になる」ということ。
これはランボルギーニの創業が1963年であることに由来すると考えられますが(ちょっと前までは67台になると言われていた)、なによりも驚きなのは「ハイブリッド」であると言われていること。

ハイブリッドだとしたらそのシステムはどうなる?

ランボルギーニはこれまでハイブリッドカーを市販したことはなく、しかしコンセプトカーとしてはポルシェ918スパイダーの3モーターシステム(フロントに2つ、トランスミッションにひとつ)を持つ「アステリオンLPI910-4」を発表。
エンジンはランボルギーニ・ウラカンの610馬力、それに300馬力を発生するモーターを組み合わせハイブリッドカーです。

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なお「アステリオン」はギリシャ神話に登場する「ミノタウロス」の本名で、ミノタウロスは牡牛の頭部と人間の体を持つ「半人半獣」。
ランボルギーニから「アステリオン」のネーミングの由来については公表がないものの、「牛」との関連性、そして「人と牛との融合」からハイブリッドを意識したのでは、と考えています。

ランボルギーニ自身はけしてハイブリッドカーに積極的なわけではなく、ハイブリッドシステムとりわけバッテリーはランボルギーニが高いプライオリティとして掲げる「軽量性」をスポイルする、と公言。

ただしランボルギーニのDNAとも言える「自然吸気V12エンジン」を継続するには、そしてそのための環境規制をクリアするには「ハイブリッド化しかない」とも認めています。

一般的には「ターボ化」によってこの規制を満たすという手段もあるかと思われ、しかしランボルギーニは「ターボよりはハイブリッドを選ぶ」とも述べており、それだけ「ターボを嫌っている」ということですね。

そしてそのLB48Hに採用されるハイブリッドシステムですが、今回の「48」という名称からするに48ボルトシステムを積んでいるものと思われ、しかしこれは回生を利用したりエンジンの回転をもって蓄電するような「マイルドハイブリッドではない」と推測。



ランボルギーニが今後発売するモデルはすべてハイブリッド化

というのもランボルギーニは今後「ハイブリッド化」路線を進めることになり、実際に8月に発表される「アヴェンタドールSVJ」は”最後の自然吸気V12エンジンのみで走るクルマになる”とアナウンスされています。

ウラカンの「後期モデル」登場も控えており、そちらはもしかするとV10自然吸気エンジンそのままで(マイルドハイブリッドなしで)発表されるかもしれませんが、とにかくV12モデルはもう純粋な「ガソリンエンジン」駆動ではなくなる、ということに。

そうなるとランボルギーニが考えなくてはならないのが「ハイブリッドは運動性能をスポイルするものではなく、むしろ運動性能を向上させる」と周知させること。

現時点では、ほとんどの人が「ハイブリッド=エコ」であるという認識を持っており、ハイブリッドシステムの搭載によって、そのクルマの運動性能が向上するとは考えていない、と思われます。

ですがランボルギーニが未来に進むためにはその認識を覆さないとならず(でないと”前のモデルのほうがいい”となる)、そのためにLB48HはマイルドハイブリッドではなくPHEV化によって強力なパワーを得て、ランボルギーニのハイブリッドは”ハイパー”であるということを証明するため、1000馬力くらいを発生するんじゃないかと予想しているわけですね。

つまりガソリンエンジンでは到達できない領域に、「ハイブリッドであれば到達できる」ということを知らしめるということになりますが、これは同じように「エレクトリック化」を進めるポルシェが「918スパイダー(ハイブリッド)」で当時市販車では前人未到であったニュルブルクリンク7分切りを達成し、「ハイブリッドカーでは、ガソリンエンジン車ではできないことができる」とアピールしたのと同じ手法。

その後もポルシェはレーシングカー「919ハイブリッド」にてル・マン3連覇を成し遂げて「ハイブリッドはレースでも速い」ということを実証していますが、正直なところ、それでも「スポーツカーに”ハイブリッドモデル”を積極的に選ぶ気にはなれない」人も多いかもしれません(ぼくもそう)。

それくらいハイブリッドとスポーツカーとは(物理的、イメージ的)相性が良くないとぼくは考えているのですが、時代の要望もあってスポーツカーもエレクトリック化せねば生き残ることは叶わず、よって「スポーツカー専業である」ランボルギーニはハイブリッドのほうがガソリンエンジンよりもずっと優れるということを(LB48Hのぶっちぎりの高性能によって)知らしめるする必要がある、と考えているわけですね。

よって、LB48Hはこれまでの「レヴェントン」や「ヴェネーノ」とはちょっと違う意味を持っている、とは思います。

ただ、気になるのはその価格。
LB48Hの価格は3億円程度と言われますが、この価格だと外装をフルオリジナルにして、さらに強力なハイブリッドシステムを積むのは難しい、と考えています(アステリオンの価格が7億円と言われたことを考えるとなおさら)。
そのため、予想(というか希望でもある)のように「ハイパー」な性能ではなく、LB48Hはアウディの既存技術を流用したマイルドハイブリッドになるんじゃないかという恐れも同時に抱いているわけですね。

VIA:Lambocars

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