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ベントレー・ミュルザンヌ”クーペ”がついに完成。3200万円のセダンを5200万円かけてクーペ化

2018/08/28

| ミュルザンヌ・クーペがついに完成。ペブルビーチへ |

デ・トマソ・パンテーラの現代版「パンサー」を発表するとして話題になったアレス・デザイン。
今回はミュルザンヌを「2ドアクーペ」した個体を製作し、アメリカの顧客へと納車しています。

現在ベントレーのラインアップにおけるフラッグシップは「ミュルザンヌ」で、価格は3250万円から。
その下にフライングスパー(1450万円~)、ベンテイガ(1994万円~)、コンチネンタルGT(2658万円~)が存在します。

この中で「2ドアクーペ」はコンチネンタルGTのみですが、やはりフラッグシップたるミュルザンヌの2ドアクーペに乗りたい、と考える人も少なからずいる模様。

逆に「フェラーリやアストンマーティンをワゴン化したい」と考える人々もいて、そういった顧客の要望を満たすのがアレス・デザインのようなコーチビルダーであるとも言えますね。

クーペ化によって重量は-450キロ

ミュルザンヌのクーペ化にあたってはリアクォーターパネルやルーフを作り直す必要がありますが、アレス・デザインはこれらにアルミニウムを使用。
フロントドアも安易にコンチネンタルGTから流用するのではなく、ミュルザンヌのドアを延長しているとのことですが、こちらはカーボンファイバーが使用されているようですね。

なお、サイドやリアのガラスも「オリジナル」とされ、ミュルザンヌの「クーペ化」は予想以上に難しかったことが想像されるものの、それは室内も同様で、「ミュルザンヌ本来の雰囲気を残しながらもクーペの新しいボディスタイルにマッチさせた」としています。

さらにこの「ミュルザンヌ・クーペ」はアルミとカーボンファイバーの多用によって重量が(改造前から)450キロも軽くなっており、逆に出力は512馬力から600馬力へ向上(エンジンは6.75リッターV8)。

加えてサスペンションは20ミリローダウンされ、スプリング/ダンピングレートも強化されているようですね。

アレス・デザインではこのミュルザンヌ・クーペを少量生産すると発表しており、生産には24週間、そしてカスタム費用は最低5100万円から、ということもアナウンス。
この「5100万円」にはベースとなるミュルザンヌは含まれず、よって改造には「車両本体価格の1.6倍ほど」費用がかかる、ということになります。

その他アレス・デザインではフェラーリGTC4ルッソを1970年代風デザインへ変更する計画も公表しており、富裕層の要望を広く満たすビジネスを展開しているようですね。

なお、ほかにもミュルザンヌをクーペ化する要望はあるようで、ドイツのチューナーもこれに挑戦中。

そしてセダンをワゴン化する「テスラ・ワゴン」も20台限定で発売されるなど、ボディ形状のコンバートが最近では活発化しているようです。

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