| ついに新工場完成。アストンマーティンの新たな歴史がここからはじまる |
アストンマーティンが新型SUV「DBX」を製造する工場を完成させ、その様子を公開しています。
これは英国サウスウェールズに建設されたものですが、もともとは英国国防省が所有していた土地を譲り受けたもので、その設備の一部は空軍が所有していた「格納庫」を改装したもの。
なおアストンマーティンにとってはゲイドンに次ぐ第二の工場となり、これからのエレクトリック時代に対応した次世代工場であると述べています。
↓こちらが譲渡の様子
アストンマーティンはこれまでにも様々なオーナーの手を経ている
なお、アストンマーティンは現在100名の工員を2019年第1四半期には倍増させる計画を持っており、さらに2020年には追加で700名を雇い入れる予定だそう。
つまりはそれだけDBXに対して高い期待をかけているということになりますが、DBXそのものは「中国での販売がメイン」だとされ、そもそも中国市場での要望がなければクロスオーバーは作ってない、とも発言していますね。
なお工場の正面には「ASTON MARTIN LAGONDA」の文字がありますが、「アストンマーティン」の正式な社名は「アストンマーティン・ラゴンダ(Aston Martin Lagonda Limited)」。
アストンマーティン「DBXは中国市場の要望がなければ作ってない」。SUV投入はブランドイメージを傷つけるかどうかを考える
そのルーツは1913年設立の「バムフォード&マーティン」で、1915年から「アストンマーティン」のブランド名を使用しています。
その後1947年に実業家のデビッド・ブラウン氏に買収され(このときから同氏のイニシャルを取った”DB”という命名が登場)、そして同氏は当時全く別の会社であった「ラゴンダ」も吸収するものの、1972年にはデビッド・ブラウン氏の本業が危なくなったためにアストンマーティンブランドは「カンパニー・ディペッロップメント」へと売却されることに。
さらに1974年には投資家グループの手に渡り、このときに社名を現在の「アストンマーティン・ラゴンダ」へと変更していますが、1981年にはヴィクター・ガーントレット氏へと売却され、1991年にはフォード傘下に収まり、その後2007年には投資家グループがフォードからアストンマーティンを買い取った、というのがおおよその流れ。
アストンマーティンの新工場はこうなっている
以下、アストンマーティンによって公開された画像。
こちらは社員食堂のようですが、アストンマーティンらしくシンプルなつくり。
受付。
こちらは塗装ブースのようですね。
出荷前のチェックスペースかも。
こちらがメインとなる工場内。
新築なのに「床にブラックマークがある」のは、以前にアストンマーティンが過去の名車を集めてここでドリフトしまくったから。
https://intensive911.com/?p=91598
VIA:AstonMartin