| ベルギー警察に納入されたポルシェ911タルガは1993年まで”世界最速のパトカー”だった |
いつも興味深い車やそのオーナーを紹介してくれるPetroliciousの動画シリーズに、今回ポルシェ911タルガのパトカー(1976年)が登場。
これはベルギー警察へと納入された20台のうちの一台で、「正真正銘のパトカー」。
なお、ポルシェはオランダ政府はじめ多くの国々に車両をパトカーとして納入していますが、この「ベルギー警察仕様」は一味違っていて、というのもエンジンが「RSスペック」。
しかもあの「ナナサンカレラ」と同じ210馬力の2.7リッター・フラットシックスを搭載し、そのため1993年まで「世界最速のパトカー」として知られていたようですね。
現存するのはわずか3台
このパトカーの現オーナー、アリ・エプスタインさんはずっとこの「RSスペックの911パトカー」を探しており、20台すべての車台番号を入手したほど。
そしてその車台番号をもとに売りに出る「911パトカー」をチェックする日々が2年も続いたそうですが、今回晴れて正真正銘本物のRSスペック911パトカーを入手することに成功しています。
なお、20台のうち現存するのは3台のみとのことで、というのも残り17台は現役中の過酷な業務によって廃車になったりしたため。
この個体に関しては現役を退いた後に30年ものあいだ警察関連施設に眠っていたそうですが、おかげで当時使用していた装備はすべて(パトライトなども)揃っていて、内外装も当時のまま。
なお、新たに取得したナンバーは「SOS901」。
ボディサイドにも「SOS901」の文字がありますが、これは「本物と」間違えられないよう、一部変更しているのかもしれませんね。
車内にはパトライトを点灯させるスイッチも。
警察署との連絡用?なんと黒電話が。
アリ・エプスタインさんのガレージはこんな感じ。
クルマ好きにはたまらない、素晴らしい空間です。
ポルシェ911タルガのパトカーはオランダにも
なお、ポルシェ911のパトカーというとオランダ警察へ納入したものも有名。
ベルギー警察への納入車両とよく似たカラーリングを持っており、やはり警察が業務で使用する装備一式が付属します。
ちなみにポルシェ911がパトカーに起用される理由としては、かの地では「ぶっ飛ばす」クルマが多いこと(つまり実用面での理由)、そしてタルガを選ぶ理由としては「屋根を外してパトロールしておけば、天井越しに「STOP」の札を掲げることができ、周囲にアクションを示しやすいことだそう(やはり実用的な理由)。
それでは動画を見てみよう
こちらがその「RS仕様の」911(個人所有)パトカーが登場する動画、「1976 Porsche 911 Targa: Dial 911 To Call This Ex-Police Car」。