一昔前までは「リセールレッド」だった
2019年1月にアリゾナにて開催される、RMサザビーズ主催のオークションにてラ・フェラーリ・アペルタが登場予定。
予想では最高で9億5000万円ほど、最低でも7億3000万円ほどという「とんでもなく高価な」落札価格になると見られているようです。
フェラーリはオープンモデルの価値を昔から高めに設定している
このラ・フェラーリ・アペルタは(ナンバープレートにある通り)新車時にビバリーヒルズに納車されたもので、ボディカラーは「ネロ・デイトナ」、そしてアクセントはレッド。
走行距離は2,414キロと少なく、今月初めにはビバリーヒルズにあるフェラーリの正規ディーラーで点検を受けたばかりだとされていますが、ラ・フェラーリ・アペルタそのものが2016年の発売であり、まだ保証が残っていそうですね。
なおフェラーリは昔から「オープンモデルを少なく作る」傾向にあり、「458スペチアーレ」に対する「458スペチアーレA」もそうですし、ラ・フェラーリの500台に対してラ・フェラーリ・アペルタは210台のみの生産。
さらにラ・フェラーリ・アペルタは「フェラーリ70周年」という記念モデル的意味合いがあり価値が高いこと、フェラーリ自身が販売対象をかなり厳しく選んだことによって転売がほとんど出てこないといった付加価値や特徴があり、クーペモデルであるラ・フェラーリに対しても非常に高い相場を誇っています。
加えて今回の個体は「フル」カーボンパッケージ装着など車体そのものの価値も高く、ボディカラーは現在人気の「ブラック」。
一昔前だとフェラーリはレッドでないと高く売ることができず、「リセールレッド」などと揶揄されたものですが、ラ・フェラーリではブラックのほうがレッドより高く売れたという例も。
ホイールはマットブラック、ブレーキキャリパーはレッド。
ちょっと前まで「ブラックのホイールを持つフェラーリ」は考えにくかったものの、今では「当たり前」となったような印象もありますね。
内装はもちろん、外装にもカーボンパーツが多数使用されているのもこの個体の特徴。
インテリアも外装に呼応するかのように「ブラック×レッド」。
ラ・フェラーリ・アペルタは過去にこういった売り物が出ている
競売に登場したラ・フェラーリ・アペルタで最も有名なのは、フェラーリ自身が「追加生産した」210台目のラ・フェラーリ・アペルタ。
これは、もともと209台のみの生産を予定していたものの、フェラーリがチャリティーのために210台目のラ・フェラーリ・アペルタを製造し自らチャリティー目的で競売にかけたもので、なんと11億円に迫ろうという価格で落札されています。
そして中東のエキゾチックカーディーラーにはホワイトのラ・フェラーリ・アペルタが登場。
こちらは定番の「レッド」を身にまとうラ・フェラーリ。