細かいところは「大きく」変わっている
ポルシェ・ファナティックとして有名なクリス・ハリス氏がさっそく新型ポルシェ911カレラS(992)をサーキットにて試乗し、そのレビューを公開。
新型911カレラSについては意外やレビューが少なく、ポルシェがその機会を現段階ではあまり設けていないことがその理由かもしれません(ほかブランドのようにユーチューバー優先での公開も行っていない)。
試乗車はイエローの911カレラ”2”S
クリス・ハリス氏が試乗したのは後輪駆動バージョンの911カレラ2S。
ボディカラーは鮮やかなレーシングイエローで、これはプリプロダクションモデルではなく、実際の生産ラインで製造された「市販モデル」のうちの一台であるようですね。
クリス・ハリス氏はレーシングドライバーとしての経験があり、自身でも何台か911を所有してきたため、そのレビューには非常に重みがあり、信頼が置けるもの。
クリス・ハリス氏によると、991世代からの「正常な進化」を遂げたのが992であるという印象を受けたようで、しかし「すべての面において」進化が見られる模様。
エンジンのレスポンス、ハンドリング、安定性、ブレーキングといった走行性能はもちろん、内装の質感や操作性、そして先進性についても高い評価を下しています。
クリス・ハリス氏は新型911のこんなところまでチェックしている
動画を見ると、クリス・ハリス氏は新型ポルシェ911の細部に至るまで確認。
さすがは自他ともに認める911ファンですね。
そして新型911のトピックはやはりこのドアハンドル。
ふだんはフラッシュマウントされ、乗車時にはちょっとだけポップアップし、それを引いてドアを開けます。
997、991世代まではダッシュボード内に隠されていたドリンクホルダー(カップホルダー)はついにセンターコンソールへと移動。
小さなことのように思えますが、これは実際にポルシェに乗る人々にとっては「大きな」進化だと言えます。
ただしセンターコンソールには1個分のカップホルダーしかなく、助手席分はダッシュボードに内蔵。
しかしながら、これも997/991世代に比べると操作が容易になっていて、やはり「ありがたい」と感じるところですね。
なお、構造を見るに、これはランボルギーニ・ウラカンにオプション設定されるものと同じ(ポルシェとランボルギーニとは同じグループ)ようです。※フェイスパネル形状はそれぞれのダッシュボードにあわせて異なる
トランクはこんな感じでオープン。
991と大差ないように思いますが、開口部先端が「スクエア」なのは新しい(964/993と同じなので、むしろ”旧い”というべきか)部分ですね。
リアスポイラーの大型化によって、エンジンフードは小型化。
もちろんエンジンはカバーに覆われていて「見えず」。
なお、992ではエンジンの上にラジエターがあり(991.2ではリアバンパーサイド内部)、放熱用のファンがその上に位置しています(つまりここから吸気を行わない)。
それでは動画を見てみよう
まずはクリス・ハリス氏がホッケンハイムを攻めるレビュー動画、「The New Porsche 911 (992) 」。
こちらはただ走るだけではあるものの、そのサウンドを堪能できる「PORSCHE 911 (992) – Test Drive on Track」。
走行なし、しかし室内外の細かいところにまで言及したレビュー動画、「Porsche 911/992 (2018) Vorstellung / Sitzprobe / Review」。