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ランボルギーニは2019年前半に「昨年同期比で倍」の台数を製造したと発表。そのうち60%はウルスが占め、このままだと年間1万台に到達しそう

2019/07/08

| ランボルギーニは当初、ウルスの販売を「3000台くらい」と見積もっていた |

ランボルギーニが2019年前半(1月から6月)の販売状況を公開し、当然ながら過去最高であったこと、そして4,553台を販売したことを公開。

2018年は「通年」で5,750台を販売していますが、その半分の期間で昨年まる1年の80%に相当する台数を販売した、ということになりますね(昨年の同じ時期は2,327台の販売で、倍近いペース)。

なお、この4,553台のうち、ウルスは2,693台を占め、残る1,860台がウラカン(1,211台)とアヴェンタドール(649台)。

日本の販売は4位に転落

主要販売国だとアメリカ(USA)が最大で、その次は中国、次いで英国、そして日本、ドイツの順。
成長が大きかったのは128%となり1,543台を販売したアメリカ、そして1,184台を販売したアジア・パシフィック、167%となったEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ/1,826台)。

これまで日本は安定して2位~3位をキープしていたものの、ウルスの発売によって中国やイギリスに逆転されることになっていますが、これは車体サイズを考えると「いたしかたない」ところでもありますね。

なお、ランボルギーニは、少し前から「スーパーカーを中国にはあまり売りたくない」という意向を示しており、しかしウルスについては「中国で無制限に売る」という方針を見せています。

これについては「イメージ」の問題があり、スーパーカーでバンバン事故を(中国人に)起こされるとブランドイメージが下がりかねず、よって「車種によって販売先を変える」のでしょうね。

ランボルギーニの主役はウルスへ

そんな意味もあり、ウルスの爆発力は凄まじいといったところですが、2000年以降のランボルギーニの販売台数をグラフにしてみるとこんな感じ。

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これを見ると、ランボルギーニの歴史において、ウラカン(オレンジ)が相当な割合を占めていることがわかりますね。

そしてこのグラフは「年ベース」で作成していますが、一番右の「2019年」はもちろん半年分のみ。
つまり2019年は異常な勢いで伸びているということがわかり、その理由はもちろんウルス(水色)。

なお、ウラカンとアヴェンタドールは昨年同期比で82%くらい。
つまり「昨年よりも販売が減っている」ということですが、これは中国やロシア、アフリカなど「道が良くない」ところに住んでいる人々がウラカンやアヴェンタドールを選んでいたところ、それらを「ウルス」へと切り替えて購入しているのかも。

もしくは、ランボルギーニはウラカンとアヴェンタドールを合計した販売台数を、希少性維持のために「年間4,000台」までに抑えたいという発言も行っているので、意図的に販売(生産)を抑えているのかもしれません。※マクラーレンは6,000台を上限としている。ランボルギーニの場合、スーパーカーの販売台数を伸ばさないためにウルスを投入したとも言える

ランボルギーニの売上はうなぎのぼり

そしてこちらはランボルギーニの販売台数変遷と売上をグラフにしたもの(ランボルギーニは利益について公表していない)。
青い棒が販売台数、赤い折れ線が売上高を表しており、販売台数以上に(すごいペースで)売上高が伸びていることがわかりますが、にわかに信じられないペースでもあり、車両以外にもグッズや、ライセンス販売による「売上」も増えているのかもしれません。

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ランボルギーニはさらにウルスの生産体制を強化

そしてランボルギーニはウルス生産のために今回塗装ラインを新設。
工場そのものはすでに竣工しておりウルスをフル稼働で生産していますが、この塗装ラインのみでなんと「100人」が働いている、とのこと。

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さらには「AIを導入した最初の塗装ライン」だとも発表しており、これによって今までにない複雑な塗装も可能になる、としています。

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ランボルギーニは「(ウルス含む)トータルでの販売を年間8,000台に収める」という趣旨のコメントを発しているものの、このままのペースだと年間1万台にも達しそうであり、そして工場への度重なる投資を見ると、「ウルスは上限なし」で生産することになりそうですね。

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VIA:Lamborghini

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