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ジムニーのキャラクターは「サイ」だった!ジムニーはサイのおかげでブレない48年を過ごしてきた説

2019/10/10

| 実際にサイがキャラクターに使用されたのは2代目ジムニーから |

サンケイビズにて、実は自動車開発の王道? ジムニーが「サイ」にこだわるわけという記事が公開。

これの意図としては、ジムニーの長いモデルライフ、ブレない製品開発が、そのトレードマークである「サイ」に関連している、というもの。
初代ジムニーは1970年に登場して11年間モデルチェンジすることなく販売され続け、2代めは17年、3代めはなんと20年もモデルチェンジを行わず(その必要がなかったとも言える)、48年の間でモデルチェンジはたった3度のみ。

ホンダはオデッセイ開発時に「黒豹」をイメージしていた

そして記事では「サイ」について、1981年に2代目ジムニー、つまりSJ30系がデビューした際に採用されたキャラクターであると説明(これは全然知らなかった)。

そして興味深い事実として、ホンダが初代オデッセイを開発した際に「黒豹」をイメージしていたことを例にあげています。
なんでも、当時のオデッセイ開発資料には黒豹がプリントされており、オデッセイの開発担当者が「開発に携わる人間がこれを見ながら作業をすすめることで、コンセプトが乱れない」という意図からこれを用いたと紹介。
オデッセイの場合は「低重心」を視覚的に表現する手法として、そしてそれを開発メンバーの間で周知させる象徴としてこれを用いた、というワケですね。

たしかに動物のグラフィックを利用すると、文字や数字よりは理解しやすいように思われ、メルセデス・ベンツは、識字率の低い地域での使用を考え、ウニモグではそのトランスファーに「HI」「LO」ではなく「ウサギ」と「カメ」を用いた例があると聞いたことがありますが、身近な(サイや黒豹を見ることができるのは動物園くらいですが、イメージは誰にでもできる)動物を使用する、というのはわかりやすい意思伝達方法なのかもしれません。

そしてクルマの開発に携わる数百人規模のチーム内での意識を束ねるには、だれもが共感する象徴が必要だとも述べ、「サイ」と「ジムニー」については下記のように説明しています。

鎧のような皮膚は肉食獣の牙や爪を通さず、ノシノシと歩む姿がイメージとしてかぶる。泥浴を好むというから、まさに泥濘地を突き進むジムニーの“生息地”と一致する

suzuki jimny japan

ジムニーについて、特に消費者に対しては「サイ」を押し出したプロモーションを行っていないように思いますが、アクセサリーカタログに記載されているタイヤカバーなどには「サイ」のグラフィックが用いられており、スズキ社内、とくにジムニー開発チームの中では「サイ」は皆が共通で思い描くキャラクターであると思われ、実際にジムニー開発部署内にはサイのぬいぐるみが散乱しているといい、これが48年間「ブレない」商品開発に繋がったのでは、とまとめています。

生物をキャラクターに使用する自動車ブランドは多い

そして同記事では「フェラーリ=馬」「アバルト=サソリ」「マスタング=馬」といった例もあげていますが、ほかに思いつくのは「コブラ/ヴァイパー=毒蛇」「プジョー=ライオン」「ポルシェ=馬」「ランボルギーニ=牛」「ジャガー=ジャガー」といった感じ。

ポルシェは「タイカン」の発売に際し、”生気あふれる若馬”だと表現し、ジャガーはしなやかなネコ科の動物を連想させる足回りを売り物にしていますが、アバルトは「小さいサソリほど毒性が強い」というサソリの特徴を利用し、その刺激をアピールしていますね。

日本の自動車メーカーだと、メーカーと動物とをそのまま結びつけたものは無いものの、車名だとハリアー(チュウヒ。タカの一種)やレパード(ヒョウ)といったものも。
海外でもフィアット「パンダ」、シボレー「インパラ」等の例があり、クルマと動物とを結びつける例は少なくないようです。

VIA:Sankeibiz

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