| 今までも多くの”911×アート”が登場したが、これほど思い切った作品もめずらしい |
ロンドンのセルフリッジ百貨店にて、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)氏による「ポルシェ911をモチーフにした芸術作品」が展示中。
これは911のボディを「水晶の鉱山」にみたてたもので、ポルシェ911のボディをハンマーでぶっ叩いたら「中から水晶が出てきた」という状態をイメージしたものだと紹介されています。
おそらく「見た目以上に」コストは高い
この「ポルシェ911アート」作製にあたっては、もともとのボディパネルを、水晶が露出している風に加工したパネルと入れ替えることで実現したとのことですが、フロントフード、フロントバンパー、フロントフェンダー、ドア、リアフェンダー、リアバンパーといった広範囲に渡って改造が施されていて、つまりは「かなりコストの掛かった作品」。
フロントフードだと、こんな感じで大きく凹んでいて、内側には埋蔵されたクリスタルが見えますね。
おそらくは(新たに入手した)フロントフードを思いっきりくり抜き、そこへこの「水晶鉱脈」を埋め込み、表面(境界)をスムーズに均したということになりそう。
フロントフェンダーにも水晶。
なお、ボディ全体はマットホワイト(グレーっぽい)に塗装され、フロントのポルシェ・クレスト(エンブレム)、リアのPORSCHE文字もマットホワイトに。
ホイールまでもマットホワイトにペイントされていて、これが車両全体の「オブジェ感(クルマっぽくない)」を強調しているように思います。
リアフェンダーにも加工。
リアフェンダーは(フロントフェンダーのように)かんたんには取り外しができず、加工難易度、コストともに「かなりかかる」と思われる部分ですね。
リアバンパーも大きくえぐれた状態を再現。
ドアも同様。
ドア自体はリアフェンダーに比較すると取り外し(交換)が容易かもしれませんが、内張りはもちろん、ウインドウやレギュレーター、エアバッグ等も取り外さなくてはならず、やはり難易度の高い部分でもあります。
このポルシェ911については、「もとに戻す」のも相当に面倒だと思われ、よってこの状態にてチャリティーオークションへとかけられるかもしれませんね。
なお、これら加工にもかかわらず、「走行には全く問題はない」とのこと。
ちなみに、こういった「破壊」型アートを見ると、やはりあの「サビ風ラッピング」ポルシェ911を思い出さずにはいられません。
VIA: DuPont Registr, Motor1