プジョーがル・マン・ハイパーカークラス参戦用マシンの画像を公開！なお同クラス正式名称は「Le Mans Hypercar＝LMH」に決定

｜　どんどん参加者の情報やレギュレーションが明らかに　｜

プジョーはつい先日、「2022年に、ル・マンのトップカテゴリ、ハイパーカークラスに参戦する」と発表していますが、今回はプジョーの重役であるジャン＝フィリップ・インパラト氏が「プジョーのハイパーカーはこうなる」という画像をTwitter上で公開。
コメントには「レベリオンレーシングとのパートナーシップ締結を嬉しく思う」とあるので、プジョーのルマン用ハイブリッドレーサーは、スイスを拠点とするレーシングカーコンストラクター「レベリオン・レーシング」によって制作されることになりそうです（LMP1、LMP2ともに参戦経験が豊富で、優勝経験もある）。

プジョー・ヴィジョン・グランツーリスモL750Rハイブリッドは現実的にレース参戦を考えてデザインされた？

今回は画像と短いコメントが発表されたのみで、車両についての言及は皆無。
ただしプジョーは以前「プジョーは2017年に、580馬力のガソリンエンジンと170馬力のハイブリッドシステムを搭載した「ヴィジョン・グランツーリスモL750Rハイブリッド」を発表しており、もしかするとこれを実現するつもりなのかもしれませんね（出力はハイパーカークラスの規定にぴったりの750馬力）。

こちらがそのヴィジョン・グランツーリスモL750Rハイブリッドですが、こちらと今回の画像とを比較すると多くの部分が共通するものの、一部には相違も。
たとえばヘッドライト形状が微妙に異なり、しかしこれは最近のプジョーのデザインを反映させたものと言えそう（3つのラインはライオンの爪痕、ライト両端の細長い線は牙を表す）。
そのほか、コクピットにピラーの有無、シュノーケル形状の相違がまず目に入るところです。

ほか、グランツーリスモのロゴが無くなって「REBELLION」ロゴが追加され、TOTAL文字が移動してミシュランのロゴも追加に。
そのほか、ハイブリッドであることを示す「グリーン」も追加され、カラーリングも微妙に変更されています。

ただし大きな形状の変更はなく、プジョーはこのL750Rハイブリッドを「（ゲームの中のヴァーチャルなクルマではなく）現実的なレーシングカー」として考えていたことがわかります。

ハイパーカークラスに参戦するには、2年以上、20台以上の公道走行可能なハイパーカーを製造する必要がある　｜

Delighted to announce our partnership with @RebellionRacing for our participation with a #hybrid electrified hypercar in the @FIAWEC from 2022. A shared passion for design and performance - the perfect match! Maybe the car will look like this??@peugeotsport @24hoursoflemans pic.twitter.com/oFfL949aPm

— Jean-Philippe Imparato (@JPImparato) December 4, 2019

ハイパーカークラスの正式名称は「ル・マン・ハイパーカークラス＝LMH」に

このハイパーカークラスについては、かんたんに言うと「2年以上、そして20台生産された公道走行可能なハイパーカーをベースにしていること」「重量は最低1,100キロ、出力は750馬力」「ハイブリッドでなくてもOK（もちろんハイブリッドでもOK）」という決まりがあり、これをクリアしたのみクルマが参戦可能（現実的に、生産期間をクリアしたハイパーカーは少なく、実質的に参加者が充実するのは2022年以降だと思われる）。

そしてこの「ハイパーカークラス」ですが、今回FIAがその名称を正式に「ル・マン・ハイパーカー・クラス＝Le Mans Hypercar＝LMH」に決定したとの報道がなされています。
加えて、「初年度は走行距離無制限にてテスト可能」であること、「自動車メーカーとして認可を受けた会社以外のハイパーカーは参戦できない（つまりレーシングカー専門コンストラクターに門は閉ざされる）ということも決定された模様。

これらを含めて現在わかっているのは下記のとおりです。