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マツダが「直6ハイブリッド&ロータリーエンジン継続」と公式に認める。次世代技術「Skyactiv-Z」拡大とロードスターの電動化にも言及

マツダCX-60のフロント
Life in the FAST LANE.

マツダは「完全電動化」ではなく「マルチソリューション」へ

自社独自の技術を核に「走る歓び」を追求

世界中の自動車メーカーが完全電動化(BEV化)へと急速に舵を切る中、独自のアプローチで内燃機関の可能性を追求し続けるマツダ(Mazda)。

このたびマツダが公開した最新の統合報告書(Integrated Report)において、次世代パワートレイン「Skyactiv-Z」を直列6気筒エンジンやロータリーエンジンへと展開し、ガソリンエンジンのフロントランナーであり続ける方針が明確に語られることとなっています。

ここでは電動化時代における内燃機関の生き残り策、そしてファン待望のロードスター(MX-5)の未来像について考えてみることとしましょう。

この記事の要約

  • マツダが公式投資家向けレポート(統合報告書)において、次世代ガソリンエンジン「Skyactiv-Z」を4気筒だけでなく直列6気筒エンジンやロータリーエンジンへ応用展開する方針を明確にする
  • 「Skyactiv-Z」は断熱技術と燃焼効率の極限追求により、超稀薄燃焼(超リーンバーン)を実現し、排出ガスのクリーン化と燃費性能を大幅に向上させる次世代技術
  • 名車ロードスター(MX-5)の次世代型については、環境規制に対応しつつ軽量性と走りのDNAを維持するため、電動化(ハイブリッド化)への適応が模索されている
マツダ ロードスター(ND、ジンクグリーンメタリック)〜テールランプ
Life in the FAST LANE.
マツダ ロードスターのステアリングホイール
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マツダ「直6ハイブリッド&ロータリー開発」の概要

まず、マツダはかねてより予告していた次世代エンジン「Skyactiv-Z」について、新型CX-5ハイブリッドへの4気筒ユニット投入に留まらず、ラージ商品群(CX-60/CX-90等)に採用されている縦置き直列6気筒エンジンラインナップへも順次適用していく計画を示しています。

さらには充電インフラが未発達な地域やBEVへの移行が緩やかな市場を見据え、高度な内燃機関にハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)技術を組み合わせるマルチソリューション戦略を強化することについても言及しており、あくまでも「内燃機関中心」として展開してゆく姿勢だというわけですね。

さらに、高い出力密度を持つロータリーエンジン(Rotary Engine)に対しても「Skyactiv-Z」の先進技術を融合させる可能性が示唆されており、ロータリー技術の更なる進化と継続が期待され、「マツダはロータリーエンジンの可能性を諦めていない」という方針も明確に示されることに。

マツダ ロータリークーペのバッジ
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Skyactiv-Zの燃焼メカニズム

従来型のSkyactiv-Gや圧縮着火に挑んだSkyactiv-Xの知見をベースとして開発された「Skyactiv-Z」は、環境性能と走りの歓びを高次元で両立させる技術が凝縮されていることが特徴で・・・。

  • 燃焼室の「断熱技術」による熱効率向上:Skyactiv-Zでは、エンジン内部および燃焼室周囲の断熱構造を徹底強化。燃焼プロセスで発生する熱エネルギーの逃げを最小限に抑えることで、より薄い燃料混合気(超リーンバーン)であっても力強いパワーと優れた燃費性能を引き出すことが可能になる
  • クリーンな排ガスと世界最高レベルの環境適合性:燃焼効率の極限化により、各国の厳しい排出ガス規制(ユーロ7等)をクリアする高い環境性能を確保。これにより、EVシフトの過渡期においても競争力の高い内燃機関を提供可能に
  • 次期ロードスター(MX-5)の電動化アプローチ:ヨーロッパ等での排ガス規制に伴い従来の2.0L直4エンジンが転換期を迎える中、次期ロードスターは「EV-ready(電動化対応)」をキーワードに開発が進められている、とのこと。車重(車両重量)の増加を最小限に抑える軽量化技術(グラム戦略)を組み合わせたハイブリッド仕様の採用が有力視されている
マツダ ロードスター(ND、ジンクグリーンメタリック)〜エンブレム
Life in the FAST LANE.
項目マツダ 次世代パワートレイン&モデル展開要約
新開発エンジンSkyactiv-Z(直列4気筒 / 直列6気筒 / ロータリー応用)
コア技術超稀薄燃焼(超リーンバーン)+ 燃焼室断熱テクノロジー
初搭載予定モデル新型 CX-5 ハイブリッドモデル(4気筒仕様)
ラージ展開直列6気筒+ハイブリッド(CX-60 / CX-70 / CX-90等)
ロードスター(MX-5)軽量性を維持したハイブリッド(EV対応プラットフォーム)検討
EV戦略独自EVプラットフォーム開発 + Changan Mazda合弁(6e/CX-6e等)

競合比較・市場での位置付け

大手自動車メーカーがBEV(電気自動車)一本化に苦戦し、ハイブリッド車(HEV)や内燃機関の価値を再評価する中、マツダの姿勢は独自のポジションを築いていて・・・。

マツダMX-30のリア
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  • 欧州プレミアム勢(BMW等)との比較:BMWなどが「直6エンジン+48Vマイルドハイブリッド/PHEV」で高い評価を得ているのと同様、マツダもプレミアムラインにおいて質感の高い直6エンジンを熟成。妥当な価格帯でプレミアムな走行フィールを提供している
  • マルチソリューション思想:全方位で環境対応を進めるトヨタグループとの連携を保ちつつ、ロータリーエンジンや直6縦置きレイアウトといった「走る歓び(Zoom-Zoom)」を象徴する独自技術にこだわり続ける点がマツダ最大の強みとなっている
マツダ車のフロント~マツダ ブランドスペースにて
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補足情報

今回の公表からは、マツダが描く将来の技術ロードマップに関する重要な気付きが得られるかのようにも思われます。

  • 独自EVプラットフォームとPHEVへの柔軟性:マツダは内燃機関の磨き上げと同時に、自社開発のEV専用プラットフォーム開発も着々と進めており、世界的なEV需要の変動に合わせ、即座にPHEV(プラグインハイブリッド)派生モデルへ転換できる柔軟性を持たせる設計となっている
  • ロータリーエンジン×Skyactiv-Zの夢:ロータリーエンジン特有の課題であった「燃料消費率の高さ」に対し、Skyactiv-Zの断熱・超稀薄燃焼技術が適用されれば、発電用レンジエクステンダーにとどまらない、走りの主役としてのロータリー復活への道が開ける可能性がある
マツダ CX-5のフロントグリル
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マツダCX-5(レッド)のテールランプ
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つまるところ、マツダは「内燃機関」「電動パワートレイン」「ロータリー」をそれぞれ個別のものとして捉えず、一つのタイムライン上にあり、そして時期に合わせて適切かつシームレスに組み合わせ・移行ができるように考えている、ということなのかもしれません。

結論

「ガソリンエンジンのフロントランナーであり続ける」という力強いメッセージを「公式に」打ち出したマツダ。

直列6気筒ハイブリッドの進化、ロータリーエンジンの可能性継承、そして伝統のライトウェイトスポーツ・ロードスターの電動化対応など、環境性能を満たしながらもドライバーを魅了するクルマづくりへの挑戦は、これからも続いてゆくことが期待され、まずは「次期ロードスター」の続報に期待したいと思います。

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参照:Mazda, CARBUZZ

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