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【動画】オメガ・シーマスターの最高級コピーの品質はここまで来た!一般人には見分けられない差をプロはどう判定するのか?

2020/02/05

| 少なくともぼくはフェイクだけを見せられて「それがフェイクだと」見破る自信はない |

さて、先日は「ロレックス・サブマリーナのコピーがどれだけ本物に近いか」をお伝えしましたが、今回はウォッチファインダーによる、オメガ・シーマスター・ダイバー300の本物とフェイクとの比較。
フェイクの出来の良さたるや恐るべきもので、ロレックス・サブマリーナのフェイクよりも更に優れた出来栄えを持っています。
なお、フェイクの価格は本物の1/10だと紹介されているので、6万円くらい、ということになりそうですね。
ここでその出来栄え、そして本物との「越えられない壁」を見てみましょう。

【動画】偽物ロレックスもここまできた!もはや真贋の判別がつかない”ハイエンドレプリカ”サブマリーナの「ここが本物と違う」

オメガ・シーマスター・ダイバー300のフェイクはこうなっている

まずはシーマスター・ダイバー300の「出来栄え」から。

正直、素人目にはまったくフェイクだとわからない出来を持っていて、外観は「完全に本物」と思えるつくり。
当然スケルトンバックも再現され、その奥に見えるキャリバー8800すらも再現しています。

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文字盤の夜光もこのとおり「本物そっくり」。

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ベゼルもセラミック製(ちゃんとスケール、文字部分の段差もある)。

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文字盤のレーザー加工、デイト表示も本物同様。

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バックル、クラスプも完全再現。
クラスプ上の刻印すらも本物同様です。

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そしてケースの質感や加工も本物と見分けがつかず。
ポリッシュも非常に美しく、フェイクと言えどもかなり高い技術にて仕上げられていることがわかります。
なお、動画ではフェイクのほうが「わずかに厚みがある」とコメントしていますが、もしかするとフェイクは「ムーブメントを薄く作る技術がなかった」のかも。

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じゃあどうやって真贋を見分けるのか

ここまで外観が一緒だと、本物を持っていない人はもちろん、本物を持っている人でも真贋を判定するのは「かなり厳しそう」。
そこでウォッチファインダーが本物と偽物との相違について紹介している部分を見てみましょう。

まずは文字盤上の「OMEGA」文字ですが、偽物(上)はオメガマーク、文字のエッジがあまりにビシッとしていることがわかります(本物は端のほうが丸かったりする)。
それでも、文字盤の放射線形状ブラシ加工、レーザーによる彫込はまさに秀逸ですね。

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そして次は針の仕上げ。
本物(上)に対し偽物はエッジの処理が甘く、かつ表面に凹凸が見られます。

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そして次はスケール。
こちらも本物(上)に対して偽物はややエッジが甘く、かつ文字盤上のレーザー加工の精度にも差があるようです。
なお、こうやって比較するとオメガはかなり高い技術力を持つことがわかり、ぼくの知っている「昔のオメガ」とは全然別モノ。
一度オメガの腕時計をちゃんと見て、購入の判断をしっかり行う必要がありそうです。
ちなみに有名な腕時計メーカーであっても、今回の「オメガの偽物」に満たないレベルの製品は非常に多く、それを考えても今回のフェイクの品質は驚くべきレベルでもありますね。

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そして裏面のムーブメントを見てみると、これは文字盤よりも真贋の差が顕著(ただし言われないとわからないレベル)。
まず本物(上)の歯車はこんな感じで削り出しですが、偽物はおそらく「打ち抜き」。
これはダイレクトに精度にも差が出ると思われ、実際に誤差を計測すると「マスタークロノメーター」とは比較できないほどの差がありそう。

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こちらはムーブメントの表面ですが、本物(上)はちゃんとサンドブラスト加工がほどこされてオメガの刻印も明確なのに対し、偽物では表面の密度が均一ではなく、オメガマークも曖昧。

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この部分も本物(上)の加工精度が高く、パーツのエッジがちゃんと出ているの対し、偽物はいまいち。
構造自体もやや異なるようですね。

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以上、シーマスター・ダイバー300の本物と偽物との比較ですが、まず両者を並べないとこれらは判別できないと思われ、本物とは差があるといえどその加工精度は非常に高いレベルにあるのは間違いなさそう。

ただ、偽物と比較することで本物のシーマスター・ダイバー300がいかに優れた品質を持つかも浮き彫りになっていて、この差が「コピーではけして追いつくことが出来ない」オメガの実力ということになりますね。

VIA:Watchfinder & Co.

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