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【動画】ロレックスを買う前に知っておくべきこと3つ!これを知っておけばもっとロレックスが好きになるかも

投稿日:2020/02/01 更新日:

| ロレックスはその成り立ち、有名になった方法が他の腕時計メーカーとはまったく違う |

「ロレックスを買う前に知っておくべき3つのこと」という動画が公開に。
これは「目利き」に関するものではなく、主にロレックスの歴史に焦点を当てたもの。
つまりロレックスを買う前にはロレックスをよく知っておくべきだという意図で公開されたものだろうと考えていますが、たしかに現代では「ロレックスは人気があるから」「ロレックスは資産価値があるから」という理由だけでほかの腕時計と比較せず、つまりは「ネームバリューだけで」買っている人も多いように見受けられます。

それ自体は悪いことではないと思うものの、やはりロレックスを購入するからには、「なぜロレックスの人気があるのか」「なぜロレックスの資産価値は高いのか」ということを理解しておくと、購入したときの満足度、所有する満足感も高まるかもしれませんね。

ロレックスは小窓に日付を表示した初めての腕時計

ロレックスは1945年に初めて「デイトジャスト」を発表していますが、これには2つの特徴があり、ひとつは「小窓に日付を表示したこと」そして「日付が(時計の針が)12時付近にてカシャッと変わること」。
このデイトジャストが登場する前の腕時計というと「ポインターデイト」つまり針で日付を示すものしかなく、日付の確認が困難であったようです。
そして「日付がカシャッと一瞬で変わる機能」については、今では当たり前のように思えますが、ロレックスがデイトジャストを発表した後であっても「日付けがゆっくり変わってゆく」構造を持つ腕時計が多く、ちょうど日付が変わっているタイミングだと、今が何日なのか読み取りづらいといったことも(なにより見た目が美しくない)。

なお、当時は現在のようにスマートフォンもなく、街なかには電光掲示板もなかったので、「今日が何日か知ろうと思ったら、新聞かロレックスを見るか買うかするしか手段がなかった」とまで言われていたようですね。

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ロレックスは比較的新しい腕時計メーカー

ロレックスの創業は1905年で、オメガの1848年、パテックフィリップの1839年に比較すると「オメガに遅れること55年、パテックフィリップに遅れること66年」。
そして重要なのは、ロレックス創業者のハンス・ウィルスドルフはオメガやパテックフィリップ、そしてほか多くのウィッチメゾンの設立者のように「時計技師」ではなく「商人」であったということ。

ドイツ人であるハンス・ウィルスドルフは24歳の時にロンドンに時計販売会社”ウィルスドルフう&デイビス社”を設立しますが、その後イギリスの「オイスター社」が開発したケース、そしてスイス製のムーブメントを組み合わせた腕時計を製造して販売を開始。

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こういった経緯を見てもロレックスはマニファクチュールとしてのスタートではなかったということもわかり、しかしロレックスがここまで大きくなったのはひとえにハンス・ウィルスドルフの商才が大きかったと考えて良さそう。
というのも彼は大変に先見の明がある人で、そもそも当時腕時計を一般の人に販売しようとしたことや(当時は懐中時計のほうが多かった)、ほかから購入してきたパーツを組み合わせて「初の防水腕時計を作ったこと」、そしてその防水腕時計をイギリス人女性スイマー、メルセデス・グライツがドーバー海峡横断を行う際に身に着けさせ、10時間にわたるチャレンジの後もちゃんと動いていた様子を新聞広告に載せ周知させたことなど。
この手法は現代の「インフルエンサーに商品を提供してインスタグラムにアップ」という現代の手法にも似ていて、当時から先進的な考え方を持っていたことがわかります。

なお、「オイスターケース」はロレックスの発明のように語られていますが、実際は上述のようにイギリスの会社が開発したもので、ロレックスの発明としては「スクリューロック」であったという説もあるようですね。

それでも高い防水性能を発揮したのはハンス・ウィルスドルフが「オイスター」ケースを見つけてきたからに他ならず、実用化を行ったという点ではロレックスの発明として良いのかも。

ロレックスはマニファクチュールではなかったものの、だからこそ広い視野で業界や市場を見渡し、人々が潜在的に欲しがっているもの、そして誰もまたやったことがない手法を用いることができたのかもしれません。

自社の工場を持っていれば、その工場の範囲を超えるモノを作ることが難しく、しかし工場を持たないからこそ「既存の工場たちが持つ、いいモノどうしを組み合わせた」製品を作ることができたのでしょうね。
現代風に言えば「ファブレスメーカー」の先駆けということになりますが、これもまた時代の先端を行っていたということになります。

そしてこのあたりはスティーブ・ジョブズにも通ずるところがあり、「私は楽器の奏者ではなく、オーケストラの指揮者である」という発言が思い出されます。

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そのほか「パーペチュアル」つまり自動巻き機能についてもロレックスの発明で、それまではローターが半周だけ回る「半回転式」しか存在しなかったものの、ロレックスは「全回転式」ローターを発明し、これによって大きく巻き上げ効率が高まった、とのこと。

よって、「デイトジャスト」「オイスター」「パーペチュアル」はロレックスによる三大発明だとされていますが、これらの機能について「覚えやすく、機能を連想させる名前をつけたこと」そのものも発明と言っていいんじゃないかと考えています。

なお、ロレックスが完全自社ムーブメントへと移行完了したのはつい最近の2004年のことで、それまでは「他社製ムーブメントを改良して使用」。
たとえばコスモグラフ・デイトナにおいても、2000年までの16520に採用されるムーブメントはゼニス社の「エル・プリメロ」。

しかしながら2000年以降の116520では自社製のムーブメントに切り替わっていますが、その理由は「エル・プリメロが使用できなくなるため」。
なぜかというと、ゼニスはじめ多くのムーブメント供給を行っていた腕時計メーカーがルイ・ヴィトンを筆頭とするLVMHに買収されてしまい、「もう他社にはムーブメントを供給しない」と発表したことに端を発します。

よってロレックスはじめ多くの腕時計メーカーが「自社製ムーブメント」への切り替えを余儀なくされたという事情があるわけですが、ロレックスについては結果的に「創業以後、99年も他社のムーブメントを使用していた」という歴史が転換を迎えたということになりますね (ただし他社製ムーブメントを使用していたとしても、ちゃんと排他性のある機能を付加している) 。

そして現在の「完全自社製」ムーブメントの評価も非常に高く、さらに比較的速い速度で改良を進めており、言うまでもなく「世界で最も優れたムーブメント」だと評される日が来るのも遠くはなさそうです。

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ロレックス創業者はイギリスのファンだった

そしてハンス・ウィルスドルフは大変なイギリスのファンだったといい、最初に創業したのが(ドイツ人なのに)ロンドンであったこと、「オイスター」ケースもイギリスのメーカーが開発したもので、そのプロモーションに起用したのもイギリス人女性だったことからも推測可能。
なお、その後は税金を理由に本社をスイスに移転させますが、多くの腕時計メゾンが「スイスが時計作りの本場であり、そこで学んだから」という理由でスイスにて創業したのとはぜんぜん違う理由にてスイスに拠点を置いたのも面白いところ。

そして「ロレックス」という社名については、ハンス・ウィルスドルフが「どの言語でも発音しやすく、かつ記憶に残り、時計のムーブメントとダイアルに刻印した時に美しくみえる名前を付けたいと考え」、「アルファベットのあらゆる組み合わせを試し、数百の候補が挙がったが、これぞというものがなかった。ある朝、ロンドンのシティで乗合馬車の2階席に座り、チープサイドを走行している時、天啓のように『Rolex』という名前がひらめいた」という記載が公式サイトに見られます。

名称変更の理由につき、もともとの「ウィルスドルフ&デイビス」だと欧州では明らかにドイツ系だと知られることになって、それでは第一次世界大戦の影響で(ドイツの敵国である)イギリスでの販売に影響が出ると考えたためだという説も。
ちなみに動画では、「ロレックスの名を思いついた」のは創業の地、ハットンガーデンであったと述べています。

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こんな感じで、ロレックスは多くの歴史ある腕時計メゾンとは異なり、「職人がいい腕時計を作ろうと考えて会社を興したのではなく、商業的理由によって設立された」「ずっと他社製ムーブメントを改良して使用しており、しかし独自の機能を与え、それにいい名称を与えてうまくプロモーションを行うことで知名度を上げた」「創業者はとにかくイギリスが好きだった」という独特の歴史を持つようです。

VIA:Watchfinder & Co.

 

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