| たぶんこれはアウトなレベル |
フォルクスワーゲンは主に北米にてピックアップトラック「アマロック」を展開していますが、その次期モデルのティーザー画像が公開に。
アマロックは日本に正規輸入されておらず、並行輸入しか購入できないクルマであり、つまり「日本では馴染みのないクルマ」です。
ただ、今回ぼくが興味を惹かれたのはそのルックス。
迫力あることこの上ない外観を持っていますが、そのフロントは三菱の「ダイナミックシールド」にそっくりだということがちょっと気になったわけですね。
これが三菱の「ダイナミックシールド」だ
そしてこちらが三菱が推し進める、「ダイナミックシールド」フロントグリルを持つクルマ。
これについては三菱のサイトにその考え方が公開されていますが、ざっと紹介しておくと「力強いパフォーマンスとプロテクション」を表現したもので、「プロテクション」には様々な意味があり、車体上部に歩行者からの視認性が高いデイタイムランニングランプ、対向車や歩行者の幻惑防止という観点から車体下部にヘッドライトを配置している、とのこと。
今回の新型アマロックを見るに、ヘッドライトは車体上部にあるため、三菱とは異なる考え方を持つことは理解できるものの、正面から見ると「X」形状を持つフロントグリルの類似性はいかんとも否定し難く、このまま発売すれば間違いなく批判を浴びそう。
なお、フォルクスワーゲンは現在「世界ナンバーワン」の販売台数を誇りますが、そこで「シェアで見ると取るに足りない」三菱を軽視したのかどうかは不明。
しかしながら、いかに軽視しているとはいえど三菱のダイナミックシールドを(VWのデザイナーが)知らないとは思えず、よってこれは意図的にやってきたとも言えそうです。
なお、フォルクスワーゲンのSUVはとくにこれまで、ダイナミックシールドっぽいデザインを採用していたわけではなく、最新モデルの「トゥアレグR」だとこんな感じ。
こちらはティグアン。
トゥアレグ同様、横方向の直線が強調されたデザインですね。
こちらはT-Roc。
ちょっと「X」っぽい雰囲気が出ていますが、これがアマロックの「ダイナミックシールドっぽいデザイン」へと発展するのかも。
フォルクスワーゲン・アマロックはこんなクルマ
そしてこちらは現行のフォルクスワーゲン・アマロック。
2010年に登場しており、商用車扱いとなるものの、北米での「ピックアップトラックブーム」に乗って販売を伸ばしていると報じられるクルマ。
ただしその性格上、世界中でこれを販売するわけではなく、そこまでの台数が見込めないためか、フォルクスワーゲンは次期アマロックについて、フォード・レンジャーとプラットフォームを共通化するとも報じられています(フォルクスワーゲンとフォードは、商用車部門において2019年にパートナーシップ契約を結んでいる)。
新型アマロックは、ティーザー画像を見る限り、現行モデルから比較して「大きな飛躍」を遂げることになりそうですが、フォードF-150など「セレブ層に支持される」ピックアップトラックになりたいのかもしれませんね。
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