| その全長はほぼ7メートル |
主に欧州で展開されるメルセデス・ベンツの商用バン、「スプリンター」。
デリバリーバンやレジャー用バンとして使用されることの多いこのクルマですが、今回ドイツのコーチビルダー、クラッセンが超高級仕様へとカスタムした一台が動画にて公開されています。
その車内たるや驚くべきもので、とてもクルマの中とは思えないもの。
なお、スプリンターはこんなクルマで、見たところバスのようなサイズを持っています。
現行モデルは2018年に登場し、メルセデス・ベンツ自慢のインフォテイメントシステム、MBUXも装備。
ベースとなるのはスプリンターの中でももっとも長い「ロングホイールベース」で、この全長は6メートル97センチで、マイバッハ67よりも長いということになりますね。
全幅は2メートル1センチ、全高は2メートル88センチという巨大さですが、この多くを車体後部のの居住空間に充てたのが今回の「キング・バン」。
メルセデス・ベンツ・スプリンター「キング・バン」はこんなクルマ
まずはこのキング・バンの運転席ですが、「後ろに乗ることを主眼に置いたクルマ」と言えども運転席を貧相にするわけにはゆかず、けっこうゴージャスなつくりを持っている模様。
ただし運転席の前後はかなり詰められていて、リクライニングはほぼできないようですね。
車体後部との隔壁はこんな感じで金庫並みの分厚い壁、そして昇降式パネルが用いられています。
後席との通話はインターフォンにて。
外観においても「キング」の名の通り、商用車とは一線を画すつくり。
専用のエアロパーツが与えられ、樹脂パーツもブラックからボディカラー同色へとペイントされています。
ホイールは18インチへと交換済み。
後部ドアを開けると登場するのはわずかばかりの「棚」。
基本的に「人を快適に運ぶ」ことを考えていて、そのための荷室空間を最大化しているようですね(後ろに荷物を積むことは考えていない)。
そしてここからは車内。
前席との隔壁には液晶モニター、そしてその下には必要以上に大きな時計。
ルーフはこう。
座ってみるとこんな感じ。
カーテンは電動にて開閉可能です。
ワイヤレス充電ポートも完備。
一番奥は2人がけソファに。
バーカウンターももちろん完備。
冷蔵庫も備わります。
高級そうなグラスもズラリ。
コーヒーメーカーも常備しています。
車内のライティングはタブレットにてコントロール可能。
欧州は様々な国が「陸続き」でもあり、国をまたいでの移動も車で行うことが多いと言われ、このような快適に移動できるクルマの需要はかなり高そう。
飛行機での移動だと、空港に行ったり、そこでの待ち時間や離着陸の待機時間もあったりして、どうしても移動が非効率になりがちですが、こういったクルマだと目的地まで最短時間でたどり着くことができそうですね。
なお、クラッセンはエリートビジネスマンを顧客に抱えており、これまでにもメルセデス・ベンツSクラスや、ロールスロイス・カリナンのストレッチリムジンも公開しています。
-
ロールスロイス・カリナンを1メートルも延長し、防弾仕様へ。そのコストは新車のカリナン6台分
| ロールスロイス・カリナンをストレッチ&防弾仕様に | 最近話題の防弾仕様。 今回はドイツの防弾カスタム専門会社、Klassenがロールスロイス・カリナンの防弾、さらにストレッチ仕様を発表しています ...
続きを見る
VIA: MercBenzKing