| この価格、このパフォーマンスであれば、意外と買う人はいるかもしれない |
ドイツのチューナー、HGPがゴルフ7世代のゴルフRを780馬力にまでチューンし、その顧客がアウトバーンを時速354km/hで走行するという動画が公開に。
このゴルフRは「ゴルフ7 R 3.6 Biturbo」と命名されており、その名からもわかるとおり3.6リッターVR6エンジンへと換装し、さらに大型ターボチャージャー(ツイン)で加給したもの。
HGPでは車体+エンジン換装を含めたチューニングパッケージ(つまりコンプリートカー)を1120万円ほどで販売していますが、740馬力と最高速354km/h(実際にはもっと出そう)を手に入れる価格としては高くないのかもしれません。
ゴルフ7 R 3.6 Biturboのチューニングメニューはこうなっている
そしてこのゴルフ7 R 3.6 Biturboの内容は下記の通りです、TUVの認証によって品質が担保されているというのは驚きでもありますね。
・新品のVR6 R36エンジン ・HGP製R28ターボ(ツイン) ・等長エキゾーストマニホールド ・エンジン ローコンプ化 ・アルミ/シリコン製大容量サクションパイプ ・専用ECU ・高圧燃料ポンプ ・専用燃料システム ・純正スピードメーターへのブースト圧や油温の表示 ・エンジン関係などワイヤー引き直し ・専用エキゾーストシステム ・DSGチューン/強化/ソフトウエア変更 ・6ピストンキャリパー+400ミリディスクブレーキ(フロント) ・19インチOZ製ウルトラレッジェーラ+ピレリPゼロ ・KW製サスペンションシステム ・TUV認証 |
なお、「標準モデル」は740馬力だそうですが、今回動画に登場するのはアップデートされた780馬力バージョン。
トルクは怒涛の925Nmですが、これはトランスミッション保護のためか、リミッターが入っている模様。
車高が落ちてホイールの交換がなされ、テールパイプはセンター出しへと変更されているものの、エアロパーツのたぐいは装着されずに外観はノーマル然としています。
ドイツのチューナーの特徴として「外観は地味、中身はカリカリ」というものがあり、このHGPはそれを地でゆくとも言えそうですね。
エンジン内部はこう。
VR6はコンパクトFFにも積めるように設計された狭角V6エンジンですが、けっこうピチピチ(発熱が気になるが、当然そのあたりもちゃんと処理できているのだと思う)。
そしていざアウトバーンにて最高速チャレンジ。
夜間なので、遠くに見えるテールランプがどの車線にいるクルマのものなのかわからず、かなりな恐怖ですが、このドライバーは臆することなくアクセルを踏んでゆきます。
動画では354.1km/hまで一気に加速する様子がわかりますが、この様子だとまだまだスピードが出るのかも。
ゴルフはもともと超高速走行を視野に入れたクルマではなく、よって空気抵抗や高速走行時の安定性、ダウンフォースについてもビハインドがあると思われるものの、それらをモノともしない加速を見せています。
この「354km/h」というのはランボルギーニ・アヴェンタドールSの345km/hよりも高く、この速度を出すことができるクルマはスーパーカーでも「ごくわずか」。
なお、「フェイク」と言われないよう、ドライバーはGPSにて速度を計測(左下のグリーンの小画面)していますが、誰がどう見ても文句のつけようがない記録となっています。
VIA:MotorOli.de