| 推進力はジェット水流 |
さて、世界で愛され続けるスズキ・ジムニー。
なんといっても価格の安さ、そしてシンプルな構造に由来する修理・カスタムのしやすさから世界中のどんな地域にも普及することになったのだと思われ、そして世界各地にて、その土地に合わせた様々なカスタムが存在します。
今回紹介するのはイギリスのキットカーメーカー「ダットン(Dutton)」の手掛ける水陸両用ジムニー”サーフ”。
推進方法はジェット水流
このスズキ・ジムニー・サーフのドライブトレーンは「ジムニーのまんま」ですが、ダットンではこれにボート風のボディを架装することで水に浮き、かつ室内やエンジンなどに水が入らないようにカスタムしているようです。
ジムニーはラダーフレームにキャビンが乗っかるという「フレーム・オン・ボディ」構造を持ち、だからこそ可能となった改造だとも言えそうですね。
そしてこちらがジムニー・サーフ。
ちなみに推進力はジェットスキー同様、ジェット水流によって得ている、とのこと。
そのためにスクリューが存在せず、スクリューの持つ危険性、(陸上を走ると)破損しやすいといった問題を回避できることになります。
なお「舵」はステアリングホイールを回すことで取ることになり、つまり前輪の向きで車体(船体)の進む向きを変えるそうです。
ボディタイプはもちろんオープン、そしてシートは防水素材。
ボディそのものは耐久性やサビを考慮してプラスチック製、金属パーツはステンレス・スティール製。
前後ランプも防水仕様です。
ダッシュボードも基本的にジムニーのままですが、水上航行に必要な装備がいくつか追加。
なお、ジェット水流噴射装置はセンタートンネル上に設置されているようですね。
そして取材に訪れたカーフェクションはいざ試乗。
楽しそうだ!
さほどスピードは出ないようですが、通常のクルマとは全く違う遊び方ができ、活動範囲が広がりそうな一台です。
なお、この「サーフ化」のコストはおおよそ130万円ほど(車体は含まれない)。
水上航行が可能になるのであれば、けっこうこの金額は安いのかもしれませんね。
ほかの水陸両用車としては「シュビムワーゲン」「ヤクトワーゲン」を思い出しますが、これらはどちらもポルシェの設計。
シュビムワーゲンは推力を得るのに「スクリュー」を使用していますが、このスクリューにはガードが取り付けられ、使用しないときには跳ね上げることでじゃまにならない構造を持っています。
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VIA:Carfection