| 重量1,885kgのクルマがこのタイムを出せるとは驚きだ |
さて、おなじみSport AutoがBMW M8コンペティションをニュルブルクリンクへと持ち込んでタイムアタックを行い、7:32.79という素晴らしいタイムを記録。
BMW M8コンペティションは4.4リッターV8ツインターボエンジンから625馬力を発生し、トランスミッションはZF製の8速AT、駆動方式はxDrive(4WD)。
0-100km/h加速は3.2秒をマークし、このタイムはランボルギーニ・ウラカンと同じ数字であり、つまりM8コンペティションは「相当に速いクルマ」だということに。
唯一ネガティブな点があるとすればその「重量」で、1,885kgというヘビー級ボディはニュルブルクリンクにおいて大きな負担となりそうです。
-
BMW M8/M8コンペティションが日本でも発売。8シリーズに比較して「320i一台分」の価格差は納得できるか?その詳細を見てみよう
| 値下がり率もM8のほうが低いと思われ、M8は割高とは言い切れない | BMWジャパンが「M8」「M8コンペティション」を日本国内にて発表。つい先日もX7、新型7シリーズ、X3 M/X4 Mを発売し ...
続きを見る
このタイムはニュルブルクリンクだと63位あたり
ただし実際に走ってみると、その重さを感じさせる挙動は一切見せずに7:32.79という好タイムを記録しており、これは現在のニュルブルクリンクのランキングだと63位くらい。
63位というと「さほど速くない」ように思えるものの、BMWでは「歴代2番め」、そしてBMW最速であるM4 GTS(総合49位)に次ぐポジション。
M8コンペティション周辺だと、かつてセダン最速だった「アルファロメオ・ジュリア・クワドリフォリオ(7:32.00)」「アウディR8 V10 Plus(7:32.00)」「ポルシェ911ターボS)(991.2/7:32.00)」、「ポルシェ718ケイマンGT4(7:32.00)」「パガーニ・ゾンダF(7:33.00)」「フェラーリF12(7:33.00)」といったクルマが並び、いかにこのクルマが速いかがわかります。
-
【最新版】ニュルブルクリンクのラップタイムTOP100!ポルシェ、ランボルギーニの優位は変わらずもフェラーリとマクラーレンが勢力を拡大中
| もはやフロントエンジンでは上位を狙えない | さて、2020年における年央のニュルブルクリンクラップタイム・ランキング。昨年後半からとびぬけたパフォーマンスを持つスポーツカーの発売がなく、また直近 ...
続きを見る
ちなみにM4 GTS近辺だとポルシェ・カレラGT、フェラーリ812スーパーファスト、ランボルギーニ・ウラカンLP610-4等が並んでいるので、こちらは「スーパーカー並み」ということになりそうですね。
ここ最近のBMWの「速さ」は侮れない
ちょっと前まで、BMWというと「さほど速いクルマではない」といった印象があったものの、ターボエンジンを採用してからは急激にパフォーマンスを向上させており、さらに現在採用しているZF製の8速ATそしてxDriveは相当な競争力がある模様。
-
BMW「Z4に積まれるトルコンATは最高だ。ロードカー用としてこれ以上のトランスミッションは存在しない」
| BMWは今後トルコンATの採用を拡大する意向 | BMWは新型Z4を発表していますが、そのトップレンジである「M40i」のトランスミッションはATのみ。 しかも「DCT」ではなくトルコンATを採用 ...
続きを見る
そしてもうじき発表されるであろう新型BMW M4も「ターボエンジン(S58)+8速AT+xDrive」という、BMW”勝利の方程式”が与えられることになると思われ、さらにBMWはハードコアモデル「CS」「CSL」を追加する意向を持っているため、新型M4は現在のM4 GTSの順位から大きくジャンプアップすることになるのかもしれません。
M8に話を戻すと、シャシーダイナモでパワーチェックを行ってみたら625馬力を記録したという実績もあり、これはエンジンの軸出力に換算すると800馬力前後に相当。
加えて、0-100km/h加速も公称値よりも速いとされており、かつて「(駆け抜ける歓びではなく)ブチ抜かれる歓び」と言われたのも過去の話ということになりそうですね。
-
【動画】BMW M8の実際の加速はカタログ値より0.32秒も速い!ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJやポルシェ918スパイダーより速かった
| もはやBMWが「ぶち抜かれる歓び」だったのは過去の話 | BMW M8コンペティションが0-100km/h加速を2.88秒でこなした、という動画が公開に。BMW M8は625馬力を発生する4.4リ ...
続きを見る
VIA:sport auto