| 人生にて起きるいくつかのことは、事前に知ることはできない |
さて、現在アメリカでは屈指の知名度を誇るカーコレクターのマニー・コシュビン氏。
イランから戦火を逃れ、16歳の時にアメリカへと無一文で(父親とともに)渡っています。
移住当初は職を見つけることができず、古いクルマの中で生活をしながらKマートでモップをかけたりカートを集めて生計を立てていたと自ら過去を語っており、そして今回は「そのKマート」へと凱旋することに。
当時はわずか時給3ドル
今回出動させるのは、数あるコレクションの中でもブガッティ・シロン・エルメス。
自身の考えたデザインにて内外装をエルメス化したという、世界に一台しかないカスタムカーですが、もちろんこれはエルメスとの協業によって誕生した「公式」エルメス仕様です。
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以前に働いていたKマートに到着。
当時はわずか時給3ドルだった、と過去を振り返っています。
移民当時は英語をしゃべることが出来ず、様々な差別にもあったようですね。
なお、動画では「シロン駐車したままで大丈夫かな?もどってきたときにまだ盗まれていなければいいけど」。
もちろん冗談交じりではありますが、今でも自分が手に入れたものを容易に失ってしまうんじゃないかと考えているのかもしれません。
こちらがそのKマート。
14ヶ月働いた後にスポーツ用品のアシスタントマネージャーに昇進していますが、当時はまさかブガッティに乗るとは思ってもみなかったようですね(成り上がり、絶対にスーパーカーに乗ろうと決めていたわけではない)。
ちなみに最初にスーパーカーを購入したのは34歳の時だそう(車種は不明)。
「キャッシャーの位置や店の配置は随分変わったな・・・」とマニー・コシュビン氏。
しかしながら床は当時自分が掃除していたのと変わっていないようですね。
今回のKマート訪問では様々な思いが頭をよぎったようですが、同氏いわく「すでに人生において達成すべきことはほぼ実現した」。
しかしながらその過程では人よりも一生懸命働き、人よりも多くの汗と涙を流してきた、とも。
そして重要なのは時分のルーツを忘れないことだと語り、「けして諦めない」ことが成功の秘訣だと述べています。
なお、ブガッティ・シロンの1マイルあたりの走行にかかるお金は「4ドル」だそうで、これは当時の時給だった「3ドル」を超えているのがなんとも感慨深いところです。