| けっこうよく考えられた、優れた広告動画だと言える |
さて、中国のエレクトリックバイク/スクーターメーカーのYAEDAが(ワイルド・スピードシリーズのドミニク役として知られる)ヴィン・ディーゼルをイメージキャラクターとして起用し話題に。
ヴィン・ディーゼルというと身長182センチ、体重102キロのマッスルな俳優として知られますが、劇中では燃費の悪そうなアメリカンマッスルを駆ることが多く、「マッスルカーに乗るマッスル俳優」というイメージがすっかり定着しています(実際にダッジのCMに出演したこともある)。
ヴィン・ディーゼル=マッスルなイメージを逆手に
そのヴィン・ディーゼルが今回乗っているのは環境に優しい「エレクトリックスクーター」。
もちろんエレクトリックスクーターの宣伝に登場するのでそれ以外の選択肢はないようですが、これはデスメタルバンドがボールド(洗剤)のCMに出演するくらいの違和感がある、と思います。
ただ、今回のYaedaについてはそのイメージをうまく逆手に取ったようで、意外やその動画は面白い仕上がりとなっていて、ここでその内容を見てみましょう。
ヴィン・ディーゼル×エレクトリックスクーターはこんな動画
まず冒頭では、ナイトクラブで歌声を披露するヴィン・ディーゼル。
この時点でもう違和感アリアリですね。
しかし動画の中でもヴィン・ディーゼルはなんらかのエージェントという設定のようで、黒服の男たちに狙われます。
追撃をかわしてナイトクラブの外に脱出!
目の前に逃走手段として用意されていたのは・・・
YAEDAのスクーター(ドドン)!
安全のためにヘルメットをかぶって・・・。
いざ逃走開始するも、それを追う黒塗りのクルマたち。
そしてインカムからは別のエージェント(女性)の声が聞こえます。
「どう?新しい乗り物は気に入ったかしら?」
「いや、なんだよコレ・・・」
「ヤエダの新しい”G5”よ」
「ヤエダG5?」
「そう、ヤエダG5。プレミアムスクーター。スクリーンを見るのはやめて、運転に集中して」
こういったやり取りを通じ、さりげなくブランド名や商品名、機能や性格を宣伝しているわけですね(G5にはグラフィカルなディスプレイが備わる)。
そして女性エージェントはヴィン・ディーゼルを誘導しながらも、「このスクーターはアメリカやドイツを含む77カ国に輸出されているのよ」とブランドアピール。
なんとか逃げるヴィン・ディーゼルですが、クルマとのパワー差はいかんともしがたく、やがては追いつかれて挟み撃ちに。
そこでガツンとブレーキをかけてクルマをやり過ごし・・・。
急ターンにて進路を反対にとって逃げ切ることに成功。
そして無事に女性と合流に成功したヴィン・ディーゼル。
「これ、ブラックはあるのか?」とお気に召した様子です。
なお、この動画を作成したのは中国ではなくベトナムのYAEDA法人のようですが、あまり知られていないブランドや製品名を周知させたり、特徴(モニターや加速、制動力や旋回性能)をうまくアピールする秀逸な一本だと思います。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=UdUPHWKBB-w&feature=emb_logo参照: YADEA Vietnam