| こういった事件は大々的に報道され、「セントリーモード」の存在が広く知られるようになるべきだ |
さて、たびたび問題となるテスラへのいたずら問題。
これまでにも駐車中のテスラに傷をつけたり、テスラの充電器(スーパーチャージャー)の前にガソリン車を停めて充電できなくしたり、走行中のテスラのドアミラーを叩き割ったり、充電しているテスラのプラグを勝手に引き抜いたり、という例が目撃されています。
こういった傾向については、アメリカが最も多く、次いで欧州、しかし日本や中国ではほぼ見られない模様。
誰が何の目的で?
そして謎なのが「いったい誰が、何の目的でやっているのか」。
これまでに公開された動画だと、通りすがりの若者グループ、ライダー、フルサイズピックアップトラックのオーナー、そのほかミニバン、ファミリーカーといった感じで統一性はなく、老若男女かかわらず幅広い人々がテスラに攻撃を加えているようです。
そしてその動機についてはよくわからず、単に電気自動車が嫌いなのであれば日産リーフやBMW i3など他の電気自動車も狙われるはずで、しかしそういった例を聞くことはなく、よって”テスラのみを”狙っているということにもなりそうですね。
さらに「テスラのみを狙う」ということは、テスラの存在によってなんらかの不利益を被ったか、イーロン・マスクCEOの言動が気に入らないかということになりそうですが、それにしてもここまで多くの例が報じられるというのはちょっと異常。
テスラには「セントリーモード」がある
なお、テスラ車に対して害を加える行為を捉えた動画が多い理由のひとつとして、「セントリーモード」が挙げられます。
これは停車中のテスラ車周辺の様子を監視し、不審な行動があると録画(場合によってはアラームが作動し、オーナーにもアラートを送る)するもので、テスラによると下記の通りに解説されています。
セントリーモードは、特定の場所に停車してロックされたテスラ周辺の不審な行為を監視する機能です。不審な動きが検出されると、車両はその脅威の深刻度に応じて反応します。
重大な脅威が検知されると、車両のカメラが録画を開始し、アラームシステムが起動します。テスラ アプリから、事件が発生したことを伝えるアラートを送信します。
セントリーモードを有効にするには、「コントロール」>「安全とセキュリティ」>「セントリーモード」の順に移動します。セントリーモードは音声コマンドまたはテスラ アプリを使って有効にすることもできます。スーパーチャージャーで充電している場合を除き、セントリーモードは車両のバッテリー残量が20%以下になると無効になります。バッテリー残量が低下してセントリーモードが無効になると、テスラ アプリに通知が届きます。
セントリーモードは、車両に新たなセキュリティを追加するために設計されていますが、迫る脅威を未然に防ぐことはできません。
TESLA
今回のいたずらは過去最高レベルに悪質
そして今回も駐車中のテスラに備わるセントリーモードが記録した犯行動画が公開されているのですが、その内容は非常に悪質。
まずはショッピングセンターにて、駐車中のテスラ・モデルYの横にトヨタ・カムリが停車。
周囲の駐車枠はたくさん空いており、わざわざここ(モデルYの隣)へ停める意味もないはずで、しかしこのドライバーには明確な意図があったようです。
テスラ・モデルYのセントリーモードは、このドライバーがクルマから降りるところを撮影していて、なんと降車する際にナイフを持っていることがわかります。
そしてバッグでナイフを隠すように持ち・・・。
ガガっとテスラを傷つける!
そして何食わぬ顔で立ち去る女性。
これを見る限り、駐車する時点でテスラ・モデルYを狙っていたということがわかりますし、そもそもナイフを持ち歩いていて、クルマを降りる際に用意しているというところが非常に悪質。
そして女性は買い物から戻ってきて・・・。
そのままクルマに乗り込み・・・。
走り去ることになりますが、車種やナンバー、犯人の顔もしっかり映っているので、逮捕は時間の問題であり、その罪の代償を支払うことになるのは間違いなさそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Bd4v8OfUno8&feature=emb_logo参照:Fake Nuggets