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【動画】ブガッティ・ヴェイロンのタイヤは1セット450万円。なぜそこまで高いのか、その理由はこれだ

2020/10/17

| なお、最高速で15分以上走るとタイヤがバーストしてしまう |

さて、ブガッティはその車両価格が高額なことで有名ですが、そのメンテナンスコストも非常に高いことで知られます。

とくにヴェイロンの維持費はハンパではなく、シロンに比べてもずっとお金がかかるようですね。

なお、シロンはヴェイロンの後継にあたり、車両価格そのものはヴェイロンの倍程度ではあるものの、メンテナンスフリー化が進むこと、そしてパーツの製造技術や耐久性が向上することで大幅に維持費用が節減されている模様。

ちなみにぼくはランボルギーニ・ガヤルド、そしてウラカンと乗り継ぎましたが、やはり世代の新しいウラカンのほうが(車両本体価格が高額であるにもかかわらず)メンテンナスフリー化が進んでおり、交換しなくてもいい部分が増えたり、点検サイクルが長くなったため、維持費についてはずいぶん助かっています。

ヴェイロンに装着されるタイヤの価格は「普通の」スーパーカーのタイヤの20倍以上

なお、ブガッティ・ヴェイロンに装着されるタイヤはミシュラン・パイロットスポーツ「PAX」という専用タイヤ。

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たとえば、サイズが近いミシュラン・パイロットスポーツが1セット21万円程度なのに対し、ブガッティ・ヴェイロン用のパイロットスポーツPAXはなんと450万円くらい。

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普通のタイヤの20倍以上!

なぜヴェイロンのタイヤはこんなに高いのか

そこでドーナツメディアはそのタイヤが高価な理由について説明していて、まずは「ランフラット」であることを挙げています。

しかしもちろんヴェイロンのタイヤは通常のランフラットタイヤではなく、非常に特殊な構造を持っていて、たとえば一般的なランフラットタイヤだとこんな感じでサイドウォールを強化し、空気が抜けてもタイヤが「ぺちゃんこに」潰れないように設計されています(そのため、ランフラットタイヤは重く、乗り心地が悪い)。

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しかしヴェイロンのランフラットタイヤだとこういった構造を持っており、ホイールにポリエチレンとラバーで出来たインサート(リング)を装着していて、タイヤの裏面にはゲルを塗布。

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そして万一パンクした際にはこんな感じでタイヤが潰れるものの、一定のところからはインサートが支えることになります。※どこかのタイヤメーカーかホイールメーカーが同様のリングを発売していたような気がする

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さらにはホイールのリム部分とタイヤとの接合部が特殊なことも高額になる理由のひとつであり、ヴェイロンの場合は「リムとタイヤを接着する」とのこと。

上述のランフラットシステムとあわせて非常に特殊な構造を持ちますが、そのためにこれはタイヤショップでの交換ができない構造となっていて、ブガッティの正規ディーラー以外では対応が不可能。

もちろんこの「接着」はヴェイロン特有の強力なトルク、非常に高い回転、5,442Gにもおよぶ圧力に耐えるためですが、この構造のために(接着力の劣化を防ぐために)18ヶ月に一回、たとえ乗らなくともタイヤを交換する必要があり、タイヤ交換3回につきホイールを一回交換する必要がある、とされています(それぞれ2年、2回説もある)。※ホイールは550万円くらいだと言われている

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なお、シロンではタイヤ技術の進歩により、ここまでしなくても高負荷に耐えることができるようになったため、タイヤの価格が非常に安くなり、かつ「どこのタイヤショップでも交換が可能になった」とされていますね。

さらに、ドーナツメディアではそのタイヤの「太さ」も高価格の原因のひとつとして示しています。

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それでも問題はすべて解決できたわけではない

なお、ここまでやっても「完璧」なタイヤが完成したわけではなく、走行時の熱による膨張は解決できていない、とのこと。

高速走行時にはタイヤが熱くなり、さらにタイヤ内部のエアが熱で膨張することでタイヤのトレッド面が膨らんでしまうようですね。

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そしてドーナツメディアによると、ヴェイロンがもし最高速で走行したとすると、タイヤが熱によってバーストしてしまうまでの時間は15分。

つまりヴェイロンは最高速だと15分しか走れないということになりますが、世界中どこを探しても15分間も最高速を出せる道はないと思われ、かつ最高速で走行すると15分以内にガス欠になると聞いたことがあるので、タイヤが熱によって破裂してしまうことは「現実的に起こり得ない」のかもしれません。

いずれにせよ、最高速だけではなく、その破格の維持費もまた「伝説」となりそうなのがブガッティ・ヴェイロンということになりますね。

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参照:Donut Media

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