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【動画】スイスの変態系チューナー、リンスピードはポルシェ911のトラック「ベドウィン」を発表していた!そのほかにはこんな奇っ怪なコンセプトカーも作っている

2020/12/21

ポルシェ911ベース、リンスピードのコンセプトカー「ベドウィン」

| 最近はリンスピードの名をあまり聞かなくなってしまったが |

さて、スイスのチューナー、「リンスピード(Rinspeed)」。

ここ最近はシティコミューターに特化したコンセプトカーを発表しているせいか話題性が低くなってしまい大きく報じられることはないものの、以前にはポルシェなどのスポーツカーをベースにした数々のコンセプトカーを発表しています。

そして今回、動画にて「過去のコンセプトカー」として紹介されているのが、2003年のジュネーブ・モーターショーにて公開された「ベドウィン(Bedouin)」。

ベドウィンのベースは996世代のポルシェ911

このベドウィンのベースは996世代のポルシェ911で、これをベースにリンスピードが「トラック風のSUVへ」とコンバートしたということになりますが、見ての通り相当に「奇っ怪な」クルマです。

ベドウィンとは「アラブの遊牧民」を指し、その名が示す通りにアラブの砂漠を連想させる内外装のカラー、そして運搬に適したボディ形状を持っていることが特徴。

ちなみにボディカラーは見る角度によって色味の変わる、いわゆる「カメレオン」。

ボディは大幅にワイド化されて車高も15ミリリフトアップされており、「通常」だとワゴン形状のリアセクションを持つものの・・・。

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ルーフが変形することでトラック状のベッドも出現。

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真後ろから見るとこう。

テールゲートは45センチほど後方に突き出て荷台を延長する形となります。

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ベドウィンのインテリアはさらに奇怪だった

そして外観以上に奇っ怪なのがベドウィンの内装。

全体的には砂漠を連想させる明るいブラウンに張り替えられていますが、シフトレバーにはスワロフスキー、ドアインナーパネルにもスワロフスキーが用いられています。

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こちらはドアインナーパネル。

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このスワロフスキーは車体後部にも用いられています。

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そして驚くべきは、ステアリングホイール上部がカットされ、「シフトノブ」が取り付けられていること。

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リンスピード・ベドウィンの動画はこちら

このベドウィンが発表された時期はインターネット上にて広く自社のクルマを紹介するという文化、そしてYoutubeも存在しなかったためにあまり記録も残っていないものの、最近は以前のクルマをYoutube上で取り上げようという動きも多く、今後もチョコチョコと面白いクルマを見ることができそうです。

リンスピードの「変態コンセプトカー」はこれだけではなかった

なお、上述の通りリンスピードはこれまでにも変態的なコンセプトカーを多数発表。

その感覚はいわば異次元であり、スイスの人というのはH.R.ギーガー然り、ほか地域の人とは異なる感覚を持つようですね。

ちなみにこちらは1994年の「リンスピード・シアン」。

ブガッティEB110がベースで、こういったクルマをつくるだけの実力があるということもわかります。

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2001年のリンスピード・ローン。

なお、リンスピードはオフィシャルフォトが微妙にスタリッシュなことでも(ぼくの中で)有名。

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2002年、リンスピード・プレスト。

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水の上を走るリンスピード・スプラッシュ(2004)。

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すごく未来な、2005年のリンスピード・センソ。

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ポルシェ・ボクスターベースのリンスピード・ザゼン(2006年)。

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2008年にはボンドカー(エスプリ)ばりの水中航行可能な「スクーバ」も提案していますが、これは実現しなかったと記憶しています。

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2102年には「ドック+ゴー」。

このあたりから「シティコミューター」的傾向か強くなり、同時にエコ、自動運転など社会問題の解決を行うという意識が高まってきたようですね。

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参照:Barcroft Cars, Rinspeed

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