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【動画】「月面にて電動車を運転した男」が月着陸から50年ぶり、今度は地球で電動車(ポルシェ・タイカン)に乗る!

2021/01/15

ポルシェ・タイカン

| アルテミス計画にて月面車を供給するのはどこになるのかが気になる |

さて、ポルシェがちょっと面白い企画を実施し動画にて公開。

いったいどういったものかというと、「50年前に、月面にて電動車を運転した元宇宙飛行士が、今また、しかし地球にて電気自動車を運転する」というもの。

この元宇宙飛行士とはチャールズ”チャーリー”デューク氏で、アポロ16号に搭乗し、10番目に月に降り立った男、そしてわずか6名しか存在しない「月面でクルマを運転した男」。

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月面車はポルシェの設計だったと言われるが

なお、この月面で運転したクルマとは「月面車(LRV=Lunar Roving Vehicle/ルナローバー)」で、講談社発行の書籍「われらがポルシェ ポルシェなんでも事典」によるとポルシェの設計だとされています(製造はボーイング)。

ただ、今回の企画に際しても、ポルシェは「自社の設計」だとは述べていないので、このあたりは実際どうであったのかわからない部分でもありますね。

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月面車はこんなクルマ

この月面車はアポロ15号、アポロ16号、アポロ17号にて使用され、当然ながら酸素のない宇宙にて使用するために内燃機関を持っておらず、動力源にはバッテリーとエレクトリックモーターを使用します。

重量はわずか210kgにとどまり、しかし490kgの積載能力を持っており、タイヤはメッシュワイヤーで構成されたバルーン製(チャールズ・デューク氏によると、この構造がけっこうなグリップ力を発揮したらしい)。

このタイヤについては軽量化という意図もあったと思われますが、「摩耗や損耗」対策といった側面があったのかもしれません(火星探査車”キュリオシティ”は予定期間を超えて活動したものの、活動終了を余儀なくされたのはタイヤの損耗であったと言われる)。

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この月面車はそれぞれのアポロ計画において月面着陸船に積まれ、月面を走行した後は持って変えることができず、よって今も月に残されたまま(アポロ16号に積まれたLRV-002はデカルト高原に取り残されている)。

なお、映画「アド・アストラ」に登場した月面車は、アポロ計画に使用された車両の特徴をよく捉えているようですね。※おそらく、月面でカーチェイスを行った唯一の映画だと思う

今後はアウディ、トヨタも月面に

ちなみにアポロ計画は17号で中止されたものの、現在は2017年の計画を発端に「アルテミス計画」として再度月面に宇宙飛行士を送るプロジェクトが進行中(2024年に打ち上げ予定)。

その前にも有人月面探査ミッション「コンステレーション計画」が存在し、そのためにアウディが計画したのが「アウディ・ルナ・クワトロ(月面車というよりは、電動の”台車”)」。

ただしこれはコンステレーション計画が頓挫したことで行き場を失ったようで、その後に映画「エイリアン:コヴェナント」に登場していますね。

そしてトヨタは2029年にJAXAと共同して「月に人を送り込む」としており、ここで活躍しそうなのがトヨタの月面車「ルナクルーザー(有人与圧ローバ)」。

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ただしそのサイズはかなり大きく、これだけのペイロードをカバーできるロケットを打ち上げることができるのかどうかはちょっと「疑問」であり、解決すべき問題は多そうです。

ちなみにこちらは2009年のSFスリラー、「MOON(月に囚われた男)」に登場したローバーとサイズ感やパッケージングがよく似ているようですね。

元宇宙飛行士が「50年ぶりに」電動車を運転する動画はこちら

参照:Porsche

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