新型BMW M4を早速パワーチェックしたショップが登場！公称値473HPのところダイナモ上では465HP、どうやらエンジン単体だと570PSくらいを発生しているようだ

｜　M4「コンペティション」だととんでもない数字を出しそうだ　｜

さて、発売されたばかりのBMW M4を早速シャシーダイナモに載せてパワーチェックを行ったショップが登場。

このショップ、その名をINDディストリビューションといいますが、完全にノーマル状態でのテストを行っています。

なお、今回パワーチェックを行ったのはベースグレードなので、473HP/479PSを発生する3リッター直列6気筒ツインターボエンジン（S58）を搭載しているということになりますが、計測結果は464.92HP、トルクにおいては公称値550Nmのところ553.9Nmを発生することに。

BMWは逆パワー詐称に常連に

なお、メーカー公称値はシャシーダイナモにクルマを載せた状態、つまり「タイヤに伝わる出力」ではなく、エンジンに補機類を取り付けていない「エンジン単体」での数値となるため、シャシーダイナモで計測すると、補機類、トランスミッション、ドライブシャフト等によって（FRの場合）15−20％程度が駆動ロスとして失われるとされています。

よってBMW M4の場合、カタログ値が473HPであれば、シャシーダイナモ上で390馬力くらい出ていると「公称値通り」というわけになるものの、実際に計測すると464.92HPも出ていたということになり、逆算すると570馬力くらいを「エンジン単体で」発生しているということになりますね。

一般には「カタログ値ほどはパワーが出ていない」のが常ではあるものの、新型BMW M4の場合は（逆算した場合）カタログ値を大きく超える出力を発生しているという事実を示しているわけですが、BMW M5についてもカタログ値600馬力のところ実測625馬力を発生したという動画もあり、これは逆算するとエンジン単体では781-840馬力くらい出ているということに。

ちなみにこういった傾向はターボエンジン搭載車に多く、逆に自然吸気エンジン搭載の場合は（逆算しても）公称値よりもパワーが出ていないということがままあるようです。

その他にはこんな例も

なお、BMWと同様の例は多々あり、たとえばGRスープラだとカタログ値387馬力のところ実測値で393馬力を発生しています（エンジンはBMW製のB58）。

GRヤリスだと公称値268馬力を超える278.1馬力をシャシーダイナモ上で発生。

いずれも逆算なしで公称値を超えているということになりますが、最近ではこういった例も珍しくないようですね。

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参照: IND Distribution