
新しいアルピナは「エンジニアリング的に」これまでのアルピナとは全く異なるクルマである
それでも「目指すところは同じ」となりそうだ
2026年1月よりBMWグループの最もエクスクルーシブなブランドとして新時代へと踏み出した「BMW ALPINA(BMWアルピナ)」。
長年培われてきた伝統のクラフトマンシップと最高峰のパフォーマンスが融合したその市販量産第1号モデルが、ついにそのベールを脱ぎつつあるというのが今回のニュース。
カモフラージュラッピングに包まれた開発車両が姿を現したのは南イタリアに位置する世界有数のテストコース「ナルド・テクニカル・センター(Nardò Technical Center)」。
時速300km/hを超える極限の世界で試される、BMW ALPINAが誇る「Speed, not Sport(過度なスパルタンさではなく、洗練された真のスピード)」の真意とその洗練された走りに迫ってみましょう。
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この記事の要約
- BMWグループの独立した最高峰ブランドとして再出発した「BMW ALPINA」初の量産モデルがイタリア・ナルドの超高速サーキットでテスト走行を実施
- 南イタリアにある全長12.6kmの周回路にて、時速300km/hを超える超高速域における圧倒的な走りの安定性と極上の乗り心地を徹底的に磨き上げている
- 伝統のV8エンジンや特注の20スポークアルミホイール、4本出しオーバルマフラーなどを備え、ブランド理念である「Speed, not Sport(スポーツ性ではなくスピードと品格)」を具現化している
Image:BMW
超高速テストの舞台「イタリア・ナルド」とBMW ALPINAの概要
今回の超高速テストの舞台となったのは、イタリア南部にある全長12.6kmの膨大な環状高速コースを備えたナルド・サーキット。
世界中の自動車メーカーがハイパフォーマンスカーの限界性能や連続高速走行時の耐久性を検証するために使用する、自動車開発の聖地とも言える場所です。
「ALPINAのDNAには常にスピードが組み込まれています。しかし、私たちが求めているのは単なる最高速度の数値だけではありません。その速度域において、どれほど自然で安定し、ドライバーが自信を持ってハンドルを握れるかという質こそが重要なのです」
BMW ALPINA バイス・プレジデント オリバー・フィールヒナー(Oliver Viellechner)
圧倒的なパワーと上質さを生み出すスペックと象徴的デザイン
BMW ALPINAの真骨頂はパワフルなV8エンジンと緻密にチューニングされたシャシーとの完璧な調和にあり、力強いパワーを発生させるだけでなく、アクセルを踏み込んだ瞬間のレスポンスの滑らかさ、そして長距離ドライブでも疲れを感じさせない上質な乗り心地が高次元で両立されている、とのこと。
Image:BMW
| 注目要素 | 詳細スペックおよび特徴 |
| パワートレイン | 力強い出力とフラットなトルク特性を誇るV8ガソリンエンジン |
| トランスミッション | 高回転域および増大したパワーに合わせて最適化された専用チューニング |
| 足回り・ホイール | 伝統の「20スポーク・ライトアロイホイール」を装着 |
| タイヤテクノロジー | 最高速走行に対応しつつ静粛性と乗り心地を高める「特殊フォーム層」内蔵の専用開発タイヤ |
| エキゾーストシステム | ブランドの象徴である「4本出しオーバルテールパイプ」と深みのある排気音 |
| 最高速度域 | 時速300 km/hオーバーの領域でも極めて高い安定性を確保 |
さらにはエンジン管理システムの専用キャリブレーションとアクセルペダルのマッピング最適化により、力強いトルクを全回転域で発生させながらも挙動が荒々しく突飛にならないよう精密にコントロールされているといい、タイヤ内部に配置された特殊な吸音フォーム層が”300km/hを超える超高速域での精密なステアリングレスポンスとラグジュアリーモデルに相応しい快適な静粛性”を生み出すことについても言及されています。
なお、BMWが「アルピナを買収した」といえど、BMWが手に入れたの商標権だけであり、つまりアルピナのノウハウや工房は「アルピナ創業者一族」に残されているため、新しいアルピナは「完全にBMWがゼロから(ただしBMWベースで)開発するアルピナ」となり、つまり今までのアルピナとはデザインのみではなく「乗り味」がまったく異なるものになると予想されます。
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Image:BMW
サーキット志向の「Mモデル」とのアプローチの違い
BMWグループ内には、モータースポーツ直系のハイパフォーマンス部門である「BMW M」が存在し、Mモデルがサーキットでのラップタイム短縮や鋭いレスポンス、ハードなサスペンションセッティングを追求しているのに対し、BMW ALPINAのアプローチは明確に一線を画すことに。
BMW ALPINAが掲げるのはどこまでも伸びやかで余裕のある長距離GT(グランドツーリング)性能であり、過度な緊張感をドライバーに強いることなく、極上のインテリアと優れたエアロダイナミクス、しなやかな足回りによって長距離をハイスピードで移動しても一切の疲労を感じさせない「Grand Tourerとしての究極の姿」だとされ、ここは「以前のアルピナ」と同じ目標なのだと思われます。
今後の期待
BMW ALPINAは今回のナルドでのテスト走行の模様を収めたショート動画をYouTube公式チャンネルにて公開し、動画内ではカモフラージュに包まれた新型モデルが滑らかに、そして力強く加速し、メーターが時速300km/hの領域を易々と突破していく様子が映し出されています。
4本出しのオーバルエキゾーストパイプが奏でる深みのある排気音、そして高速コーナリング時の圧倒的なフラット感など、公式映像を通じてその完成度の高さを一足早く体感することができ、そのポテンシャルには是が非でも期待が高まろうというものですね。
結論
イタリア・ナルドの超高速サーキットで鍛え上げられる「BMW ALPINA」初の量産モデル。
それは、過剰な主張を抑えつつも内に秘めた圧倒的なパフォーマンスを発揮する、本物を知るエグゼクティブのための最高峰ラグジュアリーカーです。
時速300km/hの世界においても揺るがない品格と快適性をもたらす新世代BMW ALPINAの正式発表に向け、世界中の自動車ファンからの期待がますます高まっているというのが現在の状況かと思われます。
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参照:BMW














