| 言っていることも理解できるが、「売るためには仕方がない」のかも |
さて、カーデザイナーそしてユーチューバーでもあるスケッチモンキー氏が「今すぐやめるべきカーデザインの悪しき流行5つ」という動画を公開。
現在の自動車業界においてはいくつかの流行があり、ひとつ流行ると様々なメーカーがそれを取り入れる傾向にあるようです(オリジナリティの追求よりも、市場が求めるデザインを製品に反映させる傾向がある)。
そこで同氏が主張する「今すぐやめるべきデザイン」を見てみましょう。
フェイクダクト
まず同氏が主張するのは「フェイクダクト」。
例としてシビック・タイプRを挙げていますが、シビック・タイプRは前期型でメッシュ風のフェイクダクトを装着しており、それに対する批判が強かったためか後期型では「メッシュ風ではない」ツルンとしたパネルへと置き換えられることに。
それでも「無意味な見た目だけ」のパーツであることには変わりなく、これは「いただけない」と述べています。
なお、前後ともに「役割を果たしていない」フィンについても言及。
たしかに同氏の主張は一理あり、スポーツカーという「機能が差優先されるべき」乗り物において、見た目だけのパーツを装着するというのは「ちょっとアレ」かもしれません。
ちなみにこういったフェイクダクトを装着するメーカーはかなり多く、トヨタ、ホンダ、アウディはその代表的なメーカーだとも認識しています。
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前後異径ホイール
次は2010年代に入って増えてきた「前後異径ホイールサイズ」。
ランボルギーニ・アヴェンタドール、ロータス・エヴォーラ、シボレー・コルベットといったスポーツカーのほか、最近ではなんとBMW M3/M4も前後異径ホイールサイズを採用しています。
これは「どんどんクルマがパワフルになる」ため、そのパワーを受け止めるべくリヤタイヤの幅を増す必要があり、しかしホイールサイズを変えずに幅を広げると扁平率が高くなってしまう(高速走行時の強度に不安が出る)ということから生じたトレンドと思われます。
スケッチモンキー氏はこういった流れを理解しつつ、自身も「このトレンドのファン」であるとしながらも、見た目的にはややバランスが悪い場合もある、と捉えているようですね。
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巨大なインフォテイメントシステム
これもやはりひとつの流行であり、きかっけは「テスラ」だと思われます。
現在メルセデス・ベンツがこれに追随する姿勢を見せていますが、コストの関係から「いずれの自動車メーカーもが取り入れるトレンド」とはならないかもしれませんね。
なお、スケッチモンキー氏が問題してしているのは、その「ディスプレイの大きさ」よりも、「iPadを貼り付けたかのような」デザイン的違和感にある模様。
たしかにメルセデス・ベンツのMBUXなどは「いかにも取ってつけた」ようで違和感があったものの、慣れとは恐ろしいもので、現時点では「特に違和感を感じなく」なっている自分がいます。
リアディフューザー・アイランド
4つ目はスケッチモンキー氏が独自に「ディフューザーアイランド」と呼ぶデザイン。
リアディフューザーが物理的もしくはカラー的に独立し、海に浮かぶ島のように見えることからそう呼んでいるわけですが、なにより連続性を重視する同氏にとって、この「切り離された」デザインが我慢ならないようですね。
このデザインについては、純正にせよオプションにせよ、ランボルギーニ、ポルシェ、フェラーリ、BMW等が採用していますが、ぼくとしては「機能を視覚化する」ということ、そしてなによりエキゾチックという点において高く評価しています(そのため、ぼくはこの部分について、意図的にボディカラー同色を選んで”アイランド化”させている。
SUVクーペ
こちらはネット上でもたびたび議論される話題であり、本来スペースユーティリティを重視する乗り物であるはずのSUVなのに、「クーペ」というデザインは無意味なんじゃないかというもの。
ただ、様々な制約によってクーペSUVしか選べない人もいて、「家族が4人いて、スポーツカーに乗りたいがそれは難しく、しかしミニバンや箱型SUVは世帯っぽくて嫌だ」という人には抜群の選択肢だと思われます。
もともとはBMWが先鞭をつけたカテゴリではあるものの、現在ではメルセデス・ベンツ、アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンその他が参入しており、市場規模が拡大していて、そういった事情を考慮すると、無意味かどうかは別として「実際に消費者の支持が厚い」のがこのクーペSUVなのかもしれません。
5つの「今すぐやめるべき、最近の自動車トレンド」を解説した動画はこちら
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