| 911タルガは「ワイドボデイ化しても」エレガントに見える |
さて、日本にも正規代理店を構え、全世界にて精力的に活動を続けるシンガー・ヴィークル・デザイン。
今回は「ヒドゥン・ヒルズ」コミッションなる911タルガのレストアを公開しています。
カーボンファイバー製ボディに用いられるのは「スレートグレーメタリック」、そこへニッケル(マットチタン風)のモール類と24Kゴールドのレタリングが入り、インテリアは「シナモン」という、なんとも渋い仕上がりを持っているようですね。
なお、スレート(瓦)グレーは濃い目の、そしてブラックに近いグレーで、スティーブ・マックィーンがこのカラーのポルシェ911に乗っていたことから、ポルシェ愛好家にとっても馴染みの深いボディカラーの一つです。
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インテリアは「4名乗車」仕様
なお、インテリアカラーは上述のとおり「シナモン」。
シートのシェルにはカーボンファイバーを採用し、センター部分には「細長い皮革を織り合わせた」ウーブンレザー、そして通気性を確保するために真鍮製のグロメットが装着されています。
シートベルトのバックルはシートのサイドサポート内に収容され、シフトノブ(6速マニュアル)はバルサを使用した複合素材。
ちなみにシンガー・ヴィークル・デザインがリリースする911レストモッドのトランスミッションは「クロスレシオMTのみ」。
駆動方式は後輪のみ、もしくは4WD(AWD)を選択できます。
ダッシュボードには24K「Singer」バッジ。
メーター照明はちょっとレトロ。
なお、この911タルガ「ヒドゥン・ヒルズ・コミッション」については4名の乗車を想定していると見え、センタートンネル、そして両サイドの内張りまでもがレザーによるフルカバー。
ロールケージのたぐいは無いようですね。
搭載されるエンジンは4リッター空冷フラットシックス(シンガー・ヴィークル・デザインは3.6リッターも用意)。
ファイヤーウォールに貼られたレザー(シナモンレザー、オートミール色のステッチ)、そして小さなパーツひとつひとつにもかだわりが見られるのは今まで通り。
ボディワークも「完全レストア」
そしてほかのシンガー・ヴィークル・デザインの車両同様、ボディは完全に分解されたのち、外皮はカーボンファイバーへと置き換えられています。
ホイールは「フックス風」、そしてブレーキは現代のポルシェに採用される「カーボンセラミック」。
前後ともにフェンダーがワイド化されています。
そして珍しいことに、ボディサイドにはゴースト仕様のストライプ、「PORSCHE」文字がないという個体です。
タルガフープ、ドアハンドル、ウインドウモール、ドアミラー、そのほかヘッドライトベゼルやエンジンフードのルーバー等はマット仕上げのチタンカラー。
タルガフープ横の「Targa」文字、リアフードの「Singer」「PORSCHE」文字もやはり24Kゴールド。
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