| ここまで進めてもフェラーリが何も言ってこないところを見ると、「黙認」状態? |
英国拠点にて、クラシックフェラーリの整備やレストアを中心に業務を行う”フェラーリ・スペシャリスト”、GTOエンジニアリング。
昨年11月には「プロジェクト・モデナ」と題したフェラーリ250GTO風のレプリカ(ただし現代風にアレンジ)を製造する計画を公表していますが、今回はそのプロジェクトが少し進んだことについて報告を行い、そして新たなる画像をいくつか公開することに。
あわせて、その車名が「スクアーロ(サメ)」となることについても触れています。
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搭載されるエンジンは自社製V12
なお、このGTOエンジニアリング「スクアーロ」について、搭載されるのは4リッター・クワッドカムV12。
近年見かけなくなった排気量とシリンダー数との組み合わせですが、それもそのはず、このエンジンは他者からの供給を受けるのではなく「完全自社設計」。
参考までにシャシーも自社の設計によるもので、スチールチューブにアルミとカーボンを組み合わせたもの。
サスペンションは4輪独立懸架、そしてホイールは18インチ。
なお、車体重量は1000kgを切ると言われています。
全体的なプロポーションとシルエットはクラシックフェラーリ、しかしヘッドライトやテールランプなどのディティールは現代風という「生まれながらのレストモッド」ではありますが、今後、メジャーな自動車メーカーがハイパワーなガソリン車を作れなくなる中、今後はGTOエンジニアリングのような小規模ショップやコーチビルダーによる「オリジナル車」という新しい需要が生まれるのかもしれません。
ただ、それでも「自動車メーカー」として認可を受けていない会社や組織が作るクルマは「登録できない」国が殆どで、しかしいくつかの国や地域では「キットカー」という逃げ道もあり、いつの世になっても、こういった需要はなくならないのだろう、と考えています。
GTOエンジニアリング「スクアーロ」の納車開始は2023年
なお、進捗があったといえどもまだまだ解決せねばならない問題は多く(かなりこだわっているようだ)、エクステリア/インテリア、ホイールやタイヤサプライヤーはこれから決定する、とのこと。
よってまだまだ開発と製造には時間がかかり、そのため納車は2023年以降を予定しているようですね。
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