| ステランティスはランチア含む傘下のブランドに10年の猶予と復活のための予算を供与 |
どうやらアルファロメオ、DSと新型車の共同開発を行なうようだ
さて、ランチアが新しくフランス人デザイナー、ジャン=ピエール・プルエ氏を起用したと発表。
現在ランチアは「2011年以降ずっと同じクルマ(イプシロン)を販売し続けている状態ですが、今年から「ステランティス」が発足するにあたり、ステランティスはランチア含む傘下の14ブランドについて10年の猶予と予算を与え、ブランド再生の可能性を模索するともコメントしています。
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ステランティスが「傘下のブランドにつき、ブランド確立のために10年の猶予と、必要な予算を与える」。これはもうランチア・ストラトス、デルタの復活を期待するしかない
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ランチアはこれから「再生」の道を歩む
今回ジャン=ピエール・プルエ氏を起用したのもその一環だと思われますが、同氏はフランスに生まれ、そのキャリアをルノーにてスタート。
ルノー(1985~1995年)ではトゥインゴ等を手掛け、その後フォルクスワーゲン(1995〜1998年)、フォード(1998〜1999年)、そしてステランティスのベースの一つなるPSA(プジョー・シトロエン)へと加入しています。
なお、PSAではシトロエン・デザインセンターの責任者を努め、そこではC-SportLounge(2005年)、C-Métisse(2006年)、GT(2008年)といった印象的なコンセプトカーを発表したのち、その業績が評価されてPSAのデザインディレクターへ、そして直近だとステランティスのチーフデザインオフィサーへと就任(昇進)しています。
今回同氏はランチアを蘇らせるというハードなチャレンジを行なうことになり、それについて「ランチア・ルネッサンスは、じつにエキサイティングな挑戦だ。ランチアは象徴的なブランドであり、その大きな可能性を生かしながら、ヨーロッパにおける歴史的な中心的地位を取り戻すことになるだろう」とコメント。
加えて、ランチアのルカ・ナポリターノCEOのは「(ステランティスに属する)アルファロメオ、DSと共同してニューモデルを開発する」とも述べており、しかしジャン=ピエール・プルエ氏の「ヨーロッパにて」という発言からするに、北米やアジア市場への輸出はあまり考慮していない可能性があり、となると欧州市場をメインとしたコンパクトなEVが新ラインアップの中心となるのかもしれません。
やはり「デルタHFインテグラーレ」「ストラトス」を期待したいところだが
なお、ランチアというとやはり「デルタHFインテグラーレ」や「ストラトス」。
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これらは今でも高い人気を誇り、様々なオマージュモデルが製造されるほどで、ランチアがその威光を取り戻すにはこれらの復活がもっとも近道なのかもしれません。
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ただ、「話題を呼ぶ」ことと「売れる」ということはまったくの別問題であり、現段階でランチアはまず収益を最大化することが至上命題だとも考えられ、よってランチアから新型車が登場するとなれば、それは実利獲得を目指した「比較的コンパクトなエレクトリックSUV」となるのかもしれません。
参考までに、ランチアは17日にショートムービーを公開し、なんらかの発表を行なうと報じられています。
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