| スーパーカーオーナーは警察や国税から目の敵にされているようだ |
ただし悪いのは税金を払っていないスーパーカーオーナー
さて、インドにて「税金逃れ」をしたスーパーカーオーナーが検挙され、所有するスーパーカー11台が押収されたとの報道。
報じられた内容だと、インドの独立記念日を祝うためにスーパーカーやエキゾチックカーオーナーが集会を開き、楽しいひと時を過ごした後、ハイデラバードのラジブ・ガンジー国際空港の近くで警察官による一斉検挙にあい、そこで15台のクルマが止められ、うち11台が「税金逃れ」の嫌疑にて押収されることに。
なお、税金逃れの内容ですが、「本来そのクルマは所有者がテランガナ州にいるにもかかわらず、テナンガナ州ではなく、より税金の安い別の州にて登録されていた」という理由なのだそう。※国の独立記念日を祝いに来たのに、国家権力に自分のクルマを押収されるとは・・・
当局はずっと容疑者を監視中
さらに今回の報道によると、テランガナ州当局はこれらスーパーカーオーナーをずっと監視しており、おそらくはある程度の「しっぽ」を掴んでいた模様。
そしてそれらの車両が当日どこに集まるという密告を受けて警察が動き、そこで一網打尽となったようですね。
これらのスーパーカー/エキゾチックカーのオーナーは25歳から35歳、そしてほとんどが政治家や実業家の家族が所有しているものだといい、数台のランボルギーニ・ウラカン、マセラティ・グラントゥーリズモ、フェラーリ458イタリアなどが押収されていますが、オーナーは正規の税金を支払えば自身のクルマを返してもらえる、とのこと。
ちなみにテランガナ州では(登録時に)新車価格の最大14%が課税され、しかし他の州ではもっと低い税金が課されるために「他の州で」登録するオーナーが多いようですね。
一般に「スーパーカーや高額車両に税金を課す」国や地域は多い
なお、たびたびこういった税金逃れを耳にすることがあり、様々な国や地域では、これまた様々な名目にて税金を徴収しています。
「付加価値税」「贅沢税」その他モロモロの理由をつけていますが、これら税金が高額なのは中国や東南アジアに多いように思われ、たとえばインドネシアだと「関税40%」「驕奢税125%」がかり、たとえば3000万円のランボルギーニ・ウラカンを購入し登録する場合、関税40%=1200万円、驕奢税125%=3750万円がかかり、なんと支払総額が(3000万円のクルマなのに)合計7950万円という数字になったりします(税金を逃れたくなる気持ちもわかる)。
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近年では「税金逃れ」は難しい
なお、近年では様々な届け出が電子化され、どこかで何かと何かが結びついているため、税金逃れ(脱税)は非常に困難。
一時的にそれを逃れることができたとしても、必ずいつかは見つかることになるので、税金はちゃんと払っておくに越したことは無さそうですね(税金を収めても、なんらメリットがないので払いたくないという気持ちも理解できますが)。
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