| バーチャルレースにおいても現実のレース同様、統括する統一団体が必要なのかも |
現在、自社でeスポーツレーシングチームを持つ自動車メーカーも複数存在
さて、昨年フォードは「ゲーマーたちと協力して」バーチャルワールドにおける新しいレーシングカーを開発するというプロジェクトを開始していますが、そのレーシングコンセプト「Team Fordzilla P1」最新バージョンが登場することに。
このレーシングコンセプトを実現するにあたり、フォードはまず「インテリア」「ボディ形状」「ドライブトレーン」といった各セクション分けを行い、さらにそれらを細分化して人気投票を行うことで徐々にその形を整えるという手法を採用した、と報じられています。
なお、フォードは自社にてeスポーツレーシングチーム「Fodzilla(フォージラ)」を持っていて、今後は様々な場面でこのチームがフォージラP1を走らせることになりそうですね。
-
フォードのeスポーツ部門が25万人のファンと共に作ったバーチャルレーサー「Fordzilla P1」公開!実車の製造、ゲームへの投入も検討中
| ボディパネルは走るコースに合わせて変形可能 | 全く知らなかったのですが、フォードは2019年にeスポーツ部門「チーム・フォージラ(Team Fordzilla)」を立ち上げていたそうで、ここには ...
続きを見る
フォージラP1は一般人でも使用可能
ちなみにこのフォージラP1について、チーム・フォージラのメンバーでなくとも(シミュレーター上で)利用が可能だとされ、「HP Reverb G2 VR Headset」を使用することでオンラインレースに参加できる、とのこと。
上述の通り、このフォージラP1はファン投票によって開発が進められたものですが、その開発にかかったのは約7週間。
最初にこのフォージラP1が公開されたのは2020年のことで、しかし今回はボディカラーが最新バージョンへと変更されており、これからもいくつかのバージョンが作られるのかもしれません。
フォードは今回のフォージラP1開発の過程において得られた結果には非常に満足しているといい、今後も同様の手法を採用することも示唆。
こういった「ファンとともにクルマを形作る」という手法はまさに現代ならではだとも考えられ、これによってファンたちは開発にかかわることで「そのクルマの一部になった」という帰属意識を持つことになり、そのブランドに対してもロイヤルカスタマーとなる可能性もありそうですね。
自動車業界は「ゲーム」に注目
なお、こういった「ゲームとの関わり」について、(一部の)自動車メーカーは一連の「ヴィジョン・グランツーリスモ」を通じてその経験を持っていることになりますが、フォードのように自身でeスポーツチームを保有する自動車メーカーも。
これはモータースポーツの新しいあり方だとも考えることができますが、このまま「バーチャルはバーチャルで」ゲーム性をもたせて現実とは別に展開するのか、それともどこかで現実とオーバーラップするのかも気になるところですね。
-
参考舞台は2088年のトーキョー・シブヤ!デザイナーが未来のレースとレーシングカー「ホンダ・サイバーレース」公開
| 2088年、シブヤでの市街地レースが開催 | フランス人CGデザイナー、Frédéric LE SCIELLOUR氏の考えた”HONDA CYBER RACE(ホンダ・サイバーレース)”。2088 ...
続きを見る
合わせて読みたい、関連投稿
-
操作は脳波+ジェスチャー。マクラーレンが2015年に発表した”MP4-X”を”X2”としてアップデート
| マクラーレンが3年ぶりに”MP4-X”をフェイスリフト | マクラーレンは2015年に「未来のF1マシンのあるべき姿」として”MP4-X”を公開していますが、その三年後の今年に”MP4-X2”とし ...
続きを見る
-
まさかのレクサス公式!内装をゲームコンソール+LED化した「ゲーミングIS」コンセプトが登場
| レクサスの北米法人は日本とは異なり、若者をターゲットにしたプロモーションを行うことが多い | さて、レクサスが公式にて「ゲーマーズIS」を製作しその姿を公開。これはストリーマー、Fuslieのホス ...
続きを見る
-
日産がeスポーツに注力。ゲーマー向けに「GT-R NISMO」「リーフ」ゲーミングチェアを公開。反応次第では発売も?
| いつの間にやら日産はeスポーツ人気チームのスポンサーになっていた | 日産が「ナショナル・ビデオ・ゲーム・デー」にあわせ、GT-R NISMO、リーフにインスパイアされたゲーミングチェアのスケッチ ...
続きを見る